写真・山城正忠

中央・具志堅政冶翁①
「白雲洞」の字が浮き彫りにされている山城正忠の木版。具志堅政冶翁が東京赤羽に住む遠縁の池原清さんから譲り受けたもの。

沖縄タイムスー沖縄本島で地上戦開始後、首里市の新聞社壕で発行を続けていた「沖縄新報」は、1945年5月25日に解散した。最後まで壕にとどまったかつての沖縄朝日新聞を中心とした社員10人のうち9人(社長代行の高嶺朝光、編集局長の豊平良顕、具志堅政冶①、前田宗信、牧港篤三、大山一雄、稲嶺盛国、仲本政基、島袋俊一)が創設メンバー。1945年7月時点で米軍の準機関紙「ウルマ新報」(現・琉球新報)が、教師などの新聞発行未経験者の手により発行されていたが、沖縄タイムスは「新聞人による新聞発行」を目指し、1948年7月1日創刊された。創刊号発行前の6月29日、米軍占領下の軍票(B円)への通貨切り替えのスクープを号外で出し、これが実質的な創刊となった。




山城正忠ー自作の印章の解説
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山城正忠の刻字作品


1960年代に琉球政府立博物館所蔵の印章を色紙に捺印したもの(大阪・沖縄関係資料室所蔵)