このたび多摩美術大学美術館では、沖縄を拠点に活動した美術家・真喜志勉(1941-2015)の足跡を辿る展覧会を開催いたします。真喜志はネオ・ダダやポップ・アートの手法も織り交ぜながら、沖縄の同時代を写し出す作風を切りひらきました。美術団体等には所属せず、1970年代以降ほぼ毎年個展を開催し、およそ50年にわたり新作を発表し続けました。
 長い戦後を歩んできた沖縄において、真喜志の作品から沖縄が基地の島として晒されてきた社会背景を読み解くことができます。一方で、ジャズをこよなく愛した真喜志は、アメリカ文化への憧れも隠しませんでした。様々な要因がもたらす「複雑さ」も内包する表現は、時に飄々としたユーモアを持って、時にあふれんばかりの感情と緊張感を持って、見る人の心を揺さぶります。本展ではその膨大な画業のなかから作家旧蔵の約90点を紹介します。沖縄県外で真喜志の作品をまとめて見ることのできる初めての機会となります。

真喜志勉 (1941年~2015年2月20日)
沖縄県那覇市生まれ。多摩美術大学洋画科(現絵画科)卒。復帰を前に1972年ニューヨークで当時の現代美術に触れる。以後アメリカ戦後美術の、特にポップアートに影響を受けた作品を制作する。初期の頃は前衛的な展示もするが、平面の仕事に入り、漆喰で塗固めたモノクロの壁シリーズを展開する。90年代半ばからは沖縄の基地問題や社会的な批判を盛り込んだ作品にとり組む。最近はオスプレイ問題等をポップ的なスタイルで展示している。団体やグループに所属せず、現在にいたるまで個展を毎年開催している。


『新沖縄文学』に描いた挿絵、カット

1990年7月 『大琉球写真帖』(装丁・真喜志勉)





2002年9月27日~10月2日 画廊サロン・ド・ミツ「真喜志勉個展 MAX as MONK 復帰から30年 沖縄は変わらず不協和音に満ち キャンプハンセン(反戦)なるブラックジョークすらある」



左から真喜志勉氏、喜久村徳男氏、屋良文雄氏、 平敷兼七氏

左から真喜志勉氏、 喜久村徳男氏、平敷兼七氏

2008年7月18日 『沖縄タイムス』真喜志勉「追悼 洲鎌朝夫ー朝夫のいない娑婆なんて」


2008年7月18日 「洲鎌朝夫お別れ会」で左から真喜志勉氏、山田實氏、中里友豪氏、喜久村徳男氏





柳姓・真喜志
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元祖 柳存沢摩文仁掟親雲上康長四世柳世盛真喜志筑登之康能次男也 小宗 康蕃ー康麿ー康備ー康弘ー康孝ー康恱-康心ー康勝ー勉・好一
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1952年6月 『印刷百科辞典』印刷時報社(大阪・東京)


2016-11 ひより「作品」


2017年4月22日/左からーとうか、さやか、ひより、あけみ







2016年7月1日 美栄橋駅

2016年7月1日 若狭龍神

若狭龍神と相対する若狭ターミナルのクルーズ船