右ー1999年2月5日 南風原文化センターで左が池原正雄氏、
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池原正雄氏発行のミニコミ紙『てんさぐから あなたへ』 

『琉球新報』2002年11 月5日 □「沖縄遊学レポート」出版/鳥取県の池原正雄さん
鳥取県で長年、沖縄を紹介するミニ文庫「てぃんさぐぬ花」を開き、沖縄好きが高じて県内の大学で2年間学んだ池原正雄さん(56)=鳥取ピース・クロス世話人=がこのほど「爆音の中の平和学-私の沖縄遊学レポート」と題した冊子をまとめた。沖縄に住んで実感した爆音などの基地被害、本土と違う沖縄ハンセン病事情、県内各地の祭りなどをエッセーや写真でまとめた。
池原さんは「爆音や普天間基地移設をめぐる動きなど沖縄で起こる問題は鳥取にも通じる普遍的なもの。でも住んでいないと見えないこともある。大事なことが大きな流れの中で忘れられないか、問う作業を続けたい」と話している。鳥取県職員として勤める傍ら被爆者支援やハンセン病問題に取り組んだ池原さんは、学生時代に復帰前の沖縄を訪れ、関心を持った。1983年には自宅の一室にミニ文庫を開き、鳥取で沖縄の問題を考える場を13年間提供。基地問題などを紹介する通信を年8回発行してきた。99年に沖縄へ短期移住。沖国大、沖大で2年間学んだ。冊子の「基地の町のカジマヤー」では北谷町砂辺を取り上げ、花で飾ったオープンカーに乗るおばあさんの様子や容赦なく襲う米軍機の爆音を描写し、「平和への取り組みと、人々の強い絆(きずな)に裏打ちされた祝賀が子供たちに命のメッセージを送っている」と書いている。



『日本海新聞』2016年11月30日
沖縄本など3000冊寄贈 韓国・富川市からお礼の盾
 平和、人権問題に取り組んでいる倉吉市湊町の池原正雄さん(71)が収集していた沖縄関係の本など約3千冊が、韓国の富川(プチョン)市に寄贈される。池原さんには同市から記念の盾が贈られた。関係者は韓国、日本、沖縄の交流に期待している。
 池原さんは、沖縄が本土に復帰する前の1969年に沖縄に行き、生の沖縄を体感。99年から2001年には、沖縄国際大で聴講した。1984年から95年まで自宅の一室に沖縄を中心にした家庭文庫「てぃんさぐぬ花文庫」を開設。これら本の処分を、沖縄関係の古本や出版物を扱う、榕樹書林(沖縄宜野湾市)の武石和美社長に相談。武石社長が9月、池原さんの蔵書を見学に訪れ、武石社長の人脈で韓国への寄贈が実現した。武石社長は「沖縄と韓国は、研究活動の交流があまりなかったので、一つの契機になれば」と期待を込める。
 池原さんが富川市に送るのは、沖縄関係だけでなく水木しげるさんや広島、平和に関する本など。輸送料は同市が負担し、展示専用の建物も用意するという。池原さんの本だけでなく、岡山大の元教授で岡山市在住の上原兼善さん=那覇市出身=も1万冊、榕樹書林も約300冊を寄贈する予定で、合わせて1万3千冊余りの本が富川市に送られる。池原さんは「鳥取、沖縄、韓国富川市との国際交流のトライアングルができたことは大きな喜び」と話した。(加嶋祥代)