1922年3月 『沖縄タイムス』莫夢生「陽春雑筆ーおもろ艸紙の焼失」
○おもろは万葉、祝詞、古事記の三つに該当する内容を持っている、尊き聖典である。この聖典が嘗て沖縄で火災にかかり一度失ったことがある。それをここに記して見ようとする。それは球陽其の他の史籍にも見えず、具志川按司家の家譜にあるだけである。私は先年同家を訪ひ其の家譜を見て初めて知ったのである。同家の先祖は尚真王の第三王子で今帰仁王子朝典と云ふ。家譜に其の北山に赴いたこと、其の時おもろ艸紙を持って行ったこと、後に首里王城の焼けた時に、王城内にある、おもろは焼け失い、今帰仁家にあったものを献したと云ふことがある。→『向姓家譜 大宗 諱韶威』

1922年4月『沖縄タイムス』莫夢生「陽春雑筆ー火災と文献」