1940年11月  『月刊文化沖縄』


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目次・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
農民と映画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・坂井二朗(産業組合中央会)6-7
琉球歴史読本 第三章 舜天王時代(3)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・石川文一 8-10
琉球の「芝居と舞踊」評・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
蛙鳴蝉噪「日にち毎月社会の情勢が刻々と変わり、日、独、伊、同盟成り革新の黎明の機運が活発且つ真摯な活動を初め、日本国家の全機構と全能力が今や旧体制から蝉脱して、新政治体制の準備時代を終わり、新日本の黎明期の第一歩をスタートした。/この新体制下に於ける映画の社会的、文化的使命は大きい。それは映画人の理想であり自負であらねばならぬ。」ぬ。・本山裕児 11
琉球舞踊と歌詞・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・島袋源一郎 12-17
琉球の伝説集(その1)謝名親方の死と左御紋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・又吉盛二18-20
新聞の新聞 次に来るもの 新聞人の危機・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
首里市役所の記念スタンプ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
口碑伝説 琉球の浦島物語・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
東京=琉球 旅◇の◇点◇描・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・本山裕児 22-24
○銀座ー都会人にも田舎人にも銀座は一種の都会的な毒気を発散し、魅惑を覚えるのは事実だ。 新宿ー私達の学生時代には新宿は郊外の淋しい町に過ぎなかった、がー今日では銀座をしのぐ、否なしのいでいるとは私には何う考へても腑に落ちない。(略)今や西部をやくして中央線、山手線、市電、西武、小田急、京王の各電車、その他、乗合バスの起終点として、最近一日の総乗降人員は、実に驚く勿れ帝都一と言はれ、その数四十萬(?)と云はれている。 大阪ー(略)クレイト、大阪を取り巻いて阪神、阪急、京阪、大軌、阪和、大鉄、南海、そこへ省線が加って八つが呼びかけて郊外へ!近隣都市の為めに出来上がった大阪市民と言へる。そして誘っている形だ。(略)ケキー即ち大劇ではOSSKの諸嬢が、いとも豊艶なおいどをまくっての『蛇姫様』実演レビューで、若い男女をヤンヤと言はせているかと思ふとー郊外では、ヅカ即ち宝塚のエッチン、タッチン諸嬢が、いとも乳臭ひエロ、ジーンが、熱誠な口笛や、青春の湧きたぎる情熱に迎えられている。 奈良ー雨の奈良!それを聞くだけでも物淋しい日本歴史の古への都の面影が、重たいやうな鐘の音をとうして降りそそぐ。 神戸ー三宮へー阪神、地下鉄の元町進出、阪急の三宮高架線乗入れ、六階建のビルデングが聳え、阪急会館に映画を見せ、すぐ向ひ側にそごう(十合)デパートが、メルヘン宮殿のやうにつッたっている、また、元町の大丸に三越ー。福岡ー西日本随一の文化都市ー福岡といふよりも、博多と呼んだほうが何だか親しみやすい。実際この都市の躍進ぶりは目覚しい。中京ー名古屋の駅は、東洋一と言はれているそうだが、どうもその町の田舎臭いのに較べて、流石に九州第一を誇る都市として自負するだけに、注目に値すると思ふ。海のない港ー空港、日本の各航空路の分岐点として重要な位置を把持している。人口の割に多すぎると云はれているデパートの壮麗きー松屋、玉屋、九軌、岩田屋の八階建は正しく現代都市の貫禄を示しているものと云へやう。 ふるさとー(略)琉球? 龍宮?ー。昔伽噺にある龍宮城こそ、吾等のふるさと沖縄ではないかと想はせる風物が旅人の眼を奪ふのである。

琉球「11月の行事」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
名所旧跡 霊徳山 崇元寺ーその2ー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
癖のあいさつ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・前澤末彌 26-27
文化沖縄抄「標準語問題最燃/沖縄文化を語る座談会が台湾放送局から放送/台湾美術展覧会當間幸雄『市場』問題化/興亜塾(親泊康永)」「沖縄の野球」「文化沖縄東京支社開設」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28
=連載長編小説=琉球の復讐王(第1回)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・石川文一/金城安太郎・画 29-31

編輯の辯ー愈々具体的な新聞、雑誌の統制が行われ、整理される事となり街の話題はそれで持ち切りである。(本山裕児)、とりわけ今は新体制の国民新生を期すべきの秋、文化沖縄をよりよき唯一の県下指導機関として、守り育てるべく編輯者の一員として名誉ある大任を想到するとき心中安閑と過せぬものを感じる。(前澤末彌)・・・・・・・・・・・32