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Category: 04-書の森
Posted by: ryubun02
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2022年2月 仲程昌徳『沖縄文学史の外延』発行・ボーダーインク 印刷・でいご印刷

  くろねこの短語」2022年2月17日 水道橋博士にツイッターで痛い所を突かれた大阪市長のチンピラ松井君が、スラップ訴訟で脅しかけようとして、そんなことより仕事しろと世間の物笑いになってます。上が上なら下も下で、今度は維新の大阪府議会議員がTBS『報道特集』が大阪におけるコロナ禍の実態をリポートした「被害拡大食い止めるには~コロナ死者2万人超」について「内容が偏っている」としてBPO(放送倫理・番組向上機構)に意見の申し入れをしたってね。
 その「意見」ってのがなんとも笑っちまう。こんな具合です。「当該番組中、「大阪 コロナ死者増加の背景は」という見出しのもと、人口比に対する死者数や保健所数(270万人に一か所)などを殊更に取り上げ、視聴者の不安を煽る内容となっている」「特定の事実だけを抜き出し視聴者の不安を煽る内容を放送することは厳に慎まれたい」
 つまり、番組内容は「事実」だけど「偏った内容で不安を煽るな」って言ってるんだね。いやあ、「偏った内容」ってんなら、そもそも正月の毎日放送における維新トリオによる言いたい放題の方がよっぽど偏ってるだろう。ようするに、言いがかりなわけで、これこそ「報道の自由の侵害」であり、報道機関へ脅しかけてるようなものなんだね。それにしても、「事実」を報道することが「視聴者の不安を煽る」って、バカじゃね。

 くろねこの短語」2022年2月16日 風を読み間違えて、ちょっ小石を投げたらそのバタフライ効果の凄まじさに恐れをなしたのだろう。共産党を外して維新と手を組もうとした立憲が、共産党に謝罪撤回しましたとさ。何やってんだろうね。謝罪撤回したからって、維新と組もうとした事実は覆せないんだから、立憲の失地回復はあり得ないだろう。希望の党崩れの泉君では、もはや参議院選は戦えないんじゃないのか。
 連合会長の反共・芳野君の顔色を伺っているうちに、立憲は自らの立ち位置を見失っちゃったんだね。「提案型野党」なんて温いことほざいてるうちに、維新にまで舐められて、ざまあありません。そもそも、スッカラ菅君と維新とのバトルを冷ややかに眺めているだけで、「意図が不思議だ。菅氏は個人の発言だと言っている。なぜ立民に抗議文を持って来るのか」(泉健太)なんて発言を平気でするくらいですからね。そりゃあ、舐められもするってものだ。
 今回の問題を辿って行くと、希望の党崩れ・泉君の「共産党との関係を白紙にする」という発言に行き着くんだね。こうなると、原点に戻って、野党共闘強化のための共産党との連携を改めて確認すると共に、連合との決別を宣言しない限りは立憲の明日はないってことだ。さあ、どうする、どうする。

 「くろねこの短語」2022年2月15日 立憲、国民、維新が共産党を仲間外れにして、国会対策について会合を開いたってね。今後は定期的に開催するそうで、このまま行くと共産党を含めた野党共闘は露と消えることになるだろう。共産党のとっちゃん坊や・小池君は「わが党だけを協議の場から外し、維新を野党として扱えば、野党の立場が問われる」とお怒りだそうで、当たり前だよね。立憲は前執行部と共産党との野党共闘についての話し合いをすべて反故にしようというんだから、これってイデオロギー云々以前に信用問題だと思うけどねえ。連合の反共会長・芳野君の思惑通りの動きになってきたようで、もう立憲はダメだな。
 これでは政治理念、政策、イデオロギー云々以前に、「信用できない」よ。前執行部がやってきたことを、問答無用で反故にするわけだから。組織としての継続性はないの?執行部が変わったら、全く違う組織になったの?
 ところで、入管職員が、収容されていた日系ブラジル人に暴行する映像が流出した。まさに見るに堪えないとはこういうのを言うのだろう。こうした入管職員の人権意識の欠如が、ウィシュマさんを死に至らしめたに違いない。こんなんだもの、ウィシュマンさんの映像を公開することなんかできないはずだ。

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大濱 聡 2022-2-14 ■沖縄諸島波高し――何だか、きな臭さが。沖縄県と那覇市、市民団体などの中止要請を無視して、米軍が那覇軍港で6日連続(2.8~13)の軍事訓練。3日~7日には沖縄近海で米海軍、海兵隊、自衛隊の共同訓練を行う。いずれも台湾有事を想定した訓練と推測される。■「やりたい放題があまりにも酷いなって感じが(する)」「びっくりして、こんなことありえない。那覇空港があって国道がある。こんなところで堂々とやるなんて本土ではありえないでしょ」「世界地図の中で駒としてしか考えていないんじゃないかなと。ここに私たちが住んでいるって事が本当に頭からすっぽり抜けて」「沖縄中どこでも使っていいという風にしてることそのものが許せない」(各局のインタビューから)■抗議に来ていた市民の声!日米両政府に届くだろうか。

 「くろねこの短語」2022年2月14日 維新の無節操男・音喜多君が、BSフジ『プライムニュース』に出演して、正社員の首切りをしやすくするように解雇規制を見直せってを抜かしてくれたってね。「賃上げをどうするか、生産性をどう上げるのかを考えれば労働市場改革に踏み出さざるをえない。一度雇った正社員は、なかなか解雇できないし給与を下げることができない。解雇規制の見直しを労使双方のためにやり賃上げを促す」
 中抜き口入屋のヘイゾーみたいなことをまだ言ってる。遅れてるなあ、音喜多も維新も。そもそも、派遣対象を拡大し、労働時間の規制緩和をしたから非正規が増えて、経済格差が進んだっていうのに、ここで正社員の首切り緩和なんてやったら、それこそ社会の仕組みそのものが崩壊しますよ。
 だいたいですね、いつ首切られるかもわからない社員に、銀行は融資なんてしないから、マンションも車も買えなくなって、一気に消費は冷え込むのは間違いない。そうなったら、経済恐慌なんてことにも繋がっていくんじゃないのかねえ。シロートの妄想かもしれないけどさ。「身を切る改革」が「首を切る改革」じゃ、洒落にもなりませんよ。

  「くろねこの短語」2022年2月13日 新型コロナウイルス新規感染者の前週比って何の意味があるんだろう。各局横並びで毎回毎回「先週の同じ曜日に比べて」ってやってるけど、バカみたい。 そんなことより、大阪の感染爆発が凄まじいことになっている。イソジン吉村君が「医療が非常に逼迫している。医療非常事態宣言を発出する」ってのたまったってことは9日のエントリーで書いた。そうこうしているうちに、10日には「大阪市消防局が、高齢者施設で療養する新型コロナ患者の症状が悪化した場合、すぐに119番通報するのは控えるよう、市内の施設に通知」していたことが発覚して、「勝手に死ねってことか」と怨嗟の声がネットを駆け巡った。
 でもって、今度はなんとまあ新型コロナウイルスの検査陽性率が46.7%という驚異的な数字をはじきだしましたとさ。陽性率はピーク時のニューヨークでも10%前後で、10%を超えるってのは異常事態なんだとか。もうこうなると大阪の感染爆発は誰にも止められない状況で、ああ、それなのに、チンピラ松井君は11日から4連休を取っていて15日まで公務はないんだとさ。
 そんな中、昨日のTBS『報道特集』が、「被害拡大食い止めるには~コロナ死者2万人超」のタイトルで大阪の実態をリポート。キャスターの金平君がイソジン吉村君の記者会見で臨時医療施設や保健所削減について問い質したら、こんな答えが返ってきましたとさ。金平「吉村知事に、保健所の現場から人手が足りないと悲鳴が上がっていると伝えたが、知事は、保健所削減は太田府政の昔から行われてきた大方針なのでしょうがないというニュアンス。ただコロナの時代では、一旦そういう政策も見直して、立ち止まって考えなきゃいけないと思う」
 吉本の芸人相手のテレビとは違い、記者会見のイソジンの吉村君ってなんかオドオドして、目も虚ろなのは、やっぱり器じゃないってことの証明なんでしょうね。ああ、それなのに、大阪マラソンは開催するらしい。バカなの。

2-16 ウィルス、沖縄676(県内660+16)、大阪1万2467(38)、東京1万7331(21)
2-15 ウィルス、沖縄739(県内721+18)、大阪1万2597(42)、東京1万5525(13)
2-14 ウィルス、沖縄320(県内86(3)+34)、大阪7997(9)、東京1万334(7)
2-13 ウィルス、沖縄581(県内549+32)、大阪1万2574(26)、東京1万3074(12)
2-12 ウィルス、沖縄369(県内334(3)+35)、大阪6746(11)、東京1万1765(7)
2-11 ウィルス、沖縄696(県内643+53)、大阪1万5302(27)、東京1万8660(9)

 「くろねこの短語」2022年2月12日 文藝春秋がぶっ放した自民党京都府連の買収疑惑で、参院京都選出の二之湯智国家公安委員長が「府連が国会議員から寄付を受け、府議と市議に再度、政治活動資金として配布しているのは事実」と認めつつも「党勢拡大に使ってくださいという趣旨だ。個々の議員の選挙活動に使ってくださいということではない」って言い訳したそうだ。つまり、「買収の意図がない」から罪にはならないって言ってるようなものなんだね。こんな言い訳が通るなら、万引きして捕まっても「いやあ、そんな意図はございませんでした」で済むってか。
 京都府連による買収(?)の構図は、河井バカップルの買収事件や変人・泉田君が告発した自民党県連のボスによる裏金要求に通底するものだ。おそらく、自民党では地方選挙、国政選挙に関わらず選挙のたびにこうした買収工作が行われてきたんだろう。国会議員から寄付と称して県連に金銭が渡り、それを政治活動資金という名目で県議に配るという、いわばマネーロンダリンギの手法は相当に根が深いから、一朝一夕にカタがつく問題ではない。こういう時こそ検察の力が必要なんだろうけど、動くことはないだろうね。ひょっとすると、金をばら撒いたことを認めた二之湯君をスケープゴートにして幕引きってことになるかもね。
 後は有権者次第なんだろうけど、この国の一般大衆労働者諸君は、「おまかせ民主主義」にドッブリ浸かっちまってますから、口では批判しつつも最後は落ち着くところに落ち着いちまうんでしょうね。ああ、やだやだ。

 「くろねこの短語」2022年2月10日 (前略)ところで、フリップ小池君が「やってる感」を演出するためのパフォーマンスにいそしんでいるうちに、都の役人どもが神宮外苑の緑を破壊する計画を推し進めているようだ。そもそもは、東京オリ・パラが発端で、国立競技場新設に伴う再開発事業が、こっそりと進んでいたんだね。神宮の森の樹木を7割も伐採するそうだ。その中には樹齢100年を超えるものもあるとかで、一度切っちまったら元に戻すのは永遠に不可能だってのに、なんてことをしやがる。。
 東京都は「新たに木を植えることで緑は増える」なんてこと抜かしているそうだが、お前は植物学者か。神宮の森がいまのような緑をたたえた神秘の空間となるためには、森づくりを主導した学者たちの「強い信念と使命感」があったからこそなんだね。「日比谷公園の設計などで知られる林学博士の本多静六、やはり日比谷公園の設計に携わった造園家の本郷高徳、日本の造園学の祖とされる上原敬二といったそうそうたる顔ぶれ」がそこには関わっていて、「荘厳な杉林にすべきである」と主張する時の総理大臣・大隈重信との激烈な論戦もあったとか。役人ごとき(失礼)に「新たに木を植えることで緑は増える」なんて言われた日にゃ、神宮の森に心血を注いだ碩学もただただ嘆くばかりだろう。

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Category: 04-書の森
Posted by: ryubun02

1980年1月 『青い海』90号「那覇国際通り なみさとビル地下に小劇場沖縄ジァン・ジァン オープン」
1982年2月『青い海』110号 永峰真名「沖縄ジァン・ジァンは生き残れるか 3年目を迎えるジァン・ジァン。沖縄の若者たちの〝反応″を探ってみると」
 1982年4月『青い海』112号 「イベントニュース 『ギンネム屋敷』東京・大阪・京都で上演ー沖縄ジァンジァン」
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 1994年2月 『GARYE』2号<特集・沖縄ジァン・ジァン> パナリ本舗
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Posted by: ryubun02
新城栄徳「末吉安恭(麦門冬)没90年」研究発表に寄せて」
 18日の沖縄タイムス文化欄に、沖縄近代史家の伊佐眞一氏が県知事選の結果を読む、として、もはや翁長雄志氏に疑心暗鬼に精力を裂くときではない。基地問題は第2ステージに入っており、自恃(じじ)のウチナーンチュがひとりでも多くなればなるほど、私たちの郷土は真に自立した道を確実に歩めるはずだ、と書いている。
 伊佐・比屋根照夫共編『太田朝敷選集』に、東恩納寛惇宛の書簡で太田は「私は近頃本県を見るについて以前とは少しく違った見地から見ています。即ち日本帝国の一地方と云ふより寧(むし)ろ民族的団体と云ふ見地です。国民の頭から民族差別観念を消して仕舞ふことは吾々に取っては頗(すこぶ)る重要な問題だと考へて居ります」と書いているが、この太田の予言は現在の沖縄にも通底する。
 このほか、太田選集には俳句や小説、歴史、民俗など近代沖縄文化の幅広い分野で活躍したジャーナリスト、末吉安恭(麦門冬)を追悼して「私が沖縄時事新報社を新設するに当たり君は私の微力なるを思ひ私の請に応じて快く助筆たるを承諾して呉れた(略)琉球社以来の同志も亦、又吉君を始め君を先輩として敬意を表するに吝(やぶさか)ならなかったのである」と載っている。社会運動家の東恩納寛敷も「沖縄タイムス」の追悼文で「波上軒で麦門冬が酔って興に乗じ幸徳秋水の漢詩を戸板一杯に書いた見事な筆蹟であった」と書いている。
 幸徳秋水は末吉安恭がいつも気にしていた人物だ。1912年の「沖縄毎日新聞」元旦号に麦門冬は鑿(のみ)と題し「浦島太郎が龍宮へ行こうとすると声がするので振り返って『ヤア誰かと思ったら幸徳秋水君か君は又地獄の牢(ろう)破りをやったな』『急行列車で今着いたばかりさ』『君も浮かばれない亡者だナア』『ナアにこれから沈もうと思っている』」と書いているが本人も後年、那覇港で沈んでしまった。
 鎌倉芳太郎は麦門冬から沖縄美術史の手解きを受けたが、後年「大正10年といえば、いわゆる大正デモクラシーの興った年で、沖縄でも社会主義運動が起こり、師範学校の教師であった私も、『沖縄タイムス』主筆の末吉麥門冬からマルクスやエンゲルスといったいわゆる赤い本を借りて来て、深夜コッソリ読んで興奮を覚えたりした。それが当時の沖縄の情勢であった。(略)殊に師範学校の教師が内務省の中央集権化の方向に反対するような研究(琉球王国の文化)をやる、そんなことは許されるはずがなかった。ところが、(略)またありがたいことに末吉麦門冬が『沖縄タイムス』でバックアップしてくれたので、私の琉球研究の芽は日一日と育った。」(1977年・『国語科通信№36』)と当時を回想している。
 末吉安恭を通して近代沖縄の歩みを振り返ることは、現在の私たちの沖縄社会を考え直す契機になる。                                                                                 (「琉文21」主宰)

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1924年12月20日『沖縄タイムス』東恩納寛敷「末吉安恭君を悼む」

2011年1月ジュンク堂那覇店に行くと大逆事件100年ということで関係書籍が積まれていた。1972年、大阪梅田の古書店で入手したのが『大逆事件アルバムー幸徳秋水とその周辺』であった。幸徳秋水はどういう人物かは知らなかったが写真集といこうことで買った。
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1972年4月ー幸徳秋水全集編集委員会『大逆事件アルバムー幸徳秋水とその周辺』明治文献
1910年6月28日『沖縄毎日新聞』「無政府黨の陰謀」
6月29日『沖縄毎日新聞』「本社発行人(伊舎良平吉)検事の取調べを受ける」
幸徳秋水
生年: 明治4.9.23 (1871.11.5) 没年: 明治44.1.24 (1911)
明治期の社会思想・運動家。高知県中村町の薬種業,酒造業篤明と多治の次男として生まれる。本名は伝次郎で,秋水は師・中江兆民から授かった号である。生後1年たらずで父を失い,維新の社会変動のなか家業も没落し,しかも生来病気がちで満足な教育を受けられなかったことが,秋水をして不平家たらしめ,他面では理想主義に向かわせた。高知県という土地柄もあり,幼くして自由民権思想の影響を受けた。明治21(1888)年より中江兆民のもとに寄寓し,新聞記者となることを目ざし,『自由新聞』『中央新聞』に勤めた。『万朝報』記者時代(1898~1903),社会主義研究会,社会主義協会の会員となり,社会主義者としての宣言を行う。34年5月,日本で最初の社会主義政党である社会民主党の創立者のひとりとして名を連ねた。秋水の著作『社会主義神髄』(1903)は当時の社会主義関係の著書としては最も大きな影響を与えた。36年,日露戦争を前にして戦争反対を唱え,堺利彦と平民社を結成。平和主義,社会主義,民主主義を旗印として週刊『平民新聞』を刊行したが,38年筆禍で5カ月間入獄。出獄後渡米し,権威的社会主義を否定し,クロポトキンなどの影響を受けて無政府共産主義に傾く。39年帰国。43年,説くところの政治的権力と伝統的権威を否定する思想,並びに労働者による直接行動の提唱が,宮下太吉らの明治天皇暗殺計画に結びつけられ,いわゆる大逆事件の首謀者とみなされ,絞首刑に処せられた。<著作>『廿世紀之怪物帝国主義』『基督抹殺論』『幸徳秋水全集』<参考文献>飛鳥井雅道『幸徳秋水』,神崎清『実録幸徳秋水』,大原慧『幸徳秋水の思想と大逆事件』,塩田庄兵衛『幸徳秋水』 (山泉進)□→コトバンク


幸徳秋水の墓ー島袋和幸氏撮影

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