09/21: 2012年9月 来間泰男『沖縄の米軍基地と軍用地料』(がじゅまるブックス4)
本日の『沖縄タイムス』『琉球新報』は昨日の名護市辺野古での「新基地反対」の県民集会を報じていた。今まで、普天間から基地を「辺野古移設」と矮小化して表示したものが、はっきりと「新基地反対」と明記したのはいいが「反対」というのも矮小化である。日米両政府や仲井真県政は「賛成」で同列に扱っている。ここは自然破壊「地球破壊」に反対するものか、賛成かというふうに表現すべきであろう。


2012年9月 来間泰男『沖縄の米軍基地と軍用地料』(がじゅまるブックス4) 定価(本体900円+税)榕樹書林☏098-893-4076 FAX098-893-6708
□今日の沖縄の、最大の社会的経済的病根は、基地を維持し、米軍基地容認派を生成する為に、軍用地料を肥大化させてきたことに大きく起因する。ここから派生した社会的不平等の拡大は、今や沖縄特有の社会問題として様々な現象を生み出しているが、これまでこの問題は居酒屋談義で終わっていた。
著者は戦後日本における米軍基地建設から、米軍直接支配下の沖縄での基地建設、そして復帰後の日本政府による「思いやり予算」による米軍基地の維持政策とたどりながら、軍用地料の肥大化の変遷を見据え、それが社会にどの様な影響を与えてきたのかを、経済学的分析をもとに明らかにしていく。沖縄社会の内部から沖縄を変えていこうとする大きな挑戦の本である。

『うるまネシア』
2009年7月4日の那覇市久米の沖縄青年会館で「『うるまネシア』発刊記念饗宴には東京から島袋陽子さんも駆けつけていた。『うるまネシア』の有力なメンバーである。豊島区駒込2-14-7で「琉球センター・どぅたっち」を営んでいる→☎03-5974-1333。また真喜志好一氏も参加された。本欄「うちなー 書の森 人の網」の命名者は後田多敦さんである。その関わりで私は『うるまネシア』に文章を書かせてもらっている。
『うるまネシア』第6号に私は「『脱清人』群像」を書き「薩摩士族は琉球から掠めとった『富』で明治維新を実現する。その遺伝子は買弁沖縄人と組み琉球をアメリカに委ね平和ボケを謳歌するヤマトに受け継がれた」と記した。8月5日の新聞報道によれば「思いやり予算(2470億円)で沖縄の基地内住宅を建て替え」とある。ここにもその遺伝子を垣間見ることができる。無論直接的には密約復帰もある。米軍と自衛隊の利権構造は真喜志好一氏が夙に指摘しているところだが何故か沖縄のマスコミの取り上げ方が少なく感じるのは気の所為か。毒にも薬にもならない大学教授のコメントでお茶を濁している。
後田多さんは『うるまネシア』第9号から10号に「救国運動と人物誌」と題して琉球史の闇に埋没していた人物たちを浮かび上がらせる作業に取りかかっている。津嘉山朝助、冨盛朝置、小波蔵安章、国頭盛乗、湖城徳昌、湖城以正、湖城以恭、湖城以譲、亀川盛武、浦添朝昭、阿波根承蔭、神山庸忠、神山庸栄、喜納朝明、豊里徳輝、儀間朝忠、義村朝真、義村朝義らが今のところ紹介されている。いずれも家譜や史料に基づいて紹介している姿は喜舎場朝賢、若しくは敦さんが八重山人ということもあって喜舎場永珣も彷彿させる。


2012年9月 来間泰男『沖縄の米軍基地と軍用地料』(がじゅまるブックス4) 定価(本体900円+税)榕樹書林☏098-893-4076 FAX098-893-6708
□今日の沖縄の、最大の社会的経済的病根は、基地を維持し、米軍基地容認派を生成する為に、軍用地料を肥大化させてきたことに大きく起因する。ここから派生した社会的不平等の拡大は、今や沖縄特有の社会問題として様々な現象を生み出しているが、これまでこの問題は居酒屋談義で終わっていた。
著者は戦後日本における米軍基地建設から、米軍直接支配下の沖縄での基地建設、そして復帰後の日本政府による「思いやり予算」による米軍基地の維持政策とたどりながら、軍用地料の肥大化の変遷を見据え、それが社会にどの様な影響を与えてきたのかを、経済学的分析をもとに明らかにしていく。沖縄社会の内部から沖縄を変えていこうとする大きな挑戦の本である。
『うるまネシア』
2009年7月4日の那覇市久米の沖縄青年会館で「『うるまネシア』発刊記念饗宴には東京から島袋陽子さんも駆けつけていた。『うるまネシア』の有力なメンバーである。豊島区駒込2-14-7で「琉球センター・どぅたっち」を営んでいる→☎03-5974-1333。また真喜志好一氏も参加された。本欄「うちなー 書の森 人の網」の命名者は後田多敦さんである。その関わりで私は『うるまネシア』に文章を書かせてもらっている。
『うるまネシア』第6号に私は「『脱清人』群像」を書き「薩摩士族は琉球から掠めとった『富』で明治維新を実現する。その遺伝子は買弁沖縄人と組み琉球をアメリカに委ね平和ボケを謳歌するヤマトに受け継がれた」と記した。8月5日の新聞報道によれば「思いやり予算(2470億円)で沖縄の基地内住宅を建て替え」とある。ここにもその遺伝子を垣間見ることができる。無論直接的には密約復帰もある。米軍と自衛隊の利権構造は真喜志好一氏が夙に指摘しているところだが何故か沖縄のマスコミの取り上げ方が少なく感じるのは気の所為か。毒にも薬にもならない大学教授のコメントでお茶を濁している。
後田多さんは『うるまネシア』第9号から10号に「救国運動と人物誌」と題して琉球史の闇に埋没していた人物たちを浮かび上がらせる作業に取りかかっている。津嘉山朝助、冨盛朝置、小波蔵安章、国頭盛乗、湖城徳昌、湖城以正、湖城以恭、湖城以譲、亀川盛武、浦添朝昭、阿波根承蔭、神山庸忠、神山庸栄、喜納朝明、豊里徳輝、儀間朝忠、義村朝真、義村朝義らが今のところ紹介されている。いずれも家譜や史料に基づいて紹介している姿は喜舎場朝賢、若しくは敦さんが八重山人ということもあって喜舎場永珣も彷彿させる。