11/25: カリフォルニアの温州ミカン
斎藤陽子(Walnut, California)11-25 寒くなると我が家の温州ミカンもいい色に仕上がり、日曜日の今日は半分収穫し、残りは感謝祭前日に収穫します。
オレンジ王国のカリフォルニアでは、夜と昼の気温の寒暖の差が激しいので温州ミカンも一段と糖度を増し、相性がいい土地柄です。日本でも今ミカンの最盛季節で、和歌山や愛媛の出荷前のミカン生産者は張り切っている時期ですが、ミカンが美味しく仕上がった今頃に、イノシシの出没によるミカン畑の被害が年々多くなり、日本の生産者は悲鳴を上げているようです。
ここカリフォルニアのわが庭のミカンも、綺麗に色づき手でもぎ取り易い大きさになり、そろそろ収穫をしようと思っているところに、子豚ほどの大きさの、夜行性のフクロネズミ(Opossum オポッサム)が出没し、収穫前のミカンを夜中に食べられてしまいます。これまでに、丹精込めて接ぎ木で大きくした日本の桃の木に出来た、食べ頃の水蜜桃を食べられたり、見事な巨峰を食べられたりと、被害で腹を立てたことは数えきれません。この動物は日本にはいない動物で、北米、南米に生息しフクロネズミとネズミの名がついていますが、見た目がネズミに似ているので、このような名が付いたようですが、子豚ほどの大きさでカンガルー類の一種で有袋類です。
お腹に育児嚢を持っていて12日から14日の妊娠期間で子供を産み、その後このお腹の袋でカンガルーのように子供を育てます。大きさは子豚ほどになり、夜間出没し木に登りミカンや桃等を持ってゆく雑食性の動物で、白亜期から居る動物とも言われています。我が家の車庫にも子豚ほどのオポッサム(フクロネズミ)が入り込み、追い出そうとしたら眠った振りをしていましたが、棒でつついたら歯をむき出して睨まれました。英語圏で「狸寝入りをする」と言う言葉に、「Play Possum」という言葉があるくらいです。農業者が腹を立てる日本のイノシシ同様、カリフォルニアではオポッサムは農業生産者の敵です。オポッサムの被害が少ない内に、ミカンの収穫したいと思います。温州ミカンのサツマ・タンジェリンは今年も美味しく仕上がりました、自然の恵みに感謝です。
〇30年前に大学の農学部に勤めた頃、農学部で植える果樹を手当たり次第私の庭にも植えたら、今では収拾付かない程いろいろできるようになってしまいました。
〇温州みかんがアメリカに渡った経緯、Satsumaと呼ばれるようになった経緯には諸説あるようですが、明治時代に日本に駐在していたアメリカ高官が九州を訪れた際にこのミカンを食べていたく気に入り、奥さんの実家があるフロリダに苗木を送ったのが始まりという説があります。そこから一気にアラバマ、ルイジアナ、テキサスまで広まり、それまで別の果物を栽培していた地域がSatsumaの栽培を始め、特に栽培に成功した街が地名をSatsumaに変えたんだそうです。→アメリカ駐在in NJ+フィラデルフィア郊外+アトランタ郊外4
〇世界最大の産地である中国浙江省の寧波市・奉化市・寧海市、他にアラバマ州、スペインやトルコ、クロアチア、韓国の済州島、ペルーなどでも栽培されている。 →ウィキ
斎藤 陽子(Walnut, California)11月26日
週明けの月曜日は完璧なカリフォルニア晴れですが、夜の気温はだいぶ冷え込んで8℃ほど、日中は20℃の気温です。
今週の木曜日(28日)はアメリカはサンクスギビング・デー Thanksgiving Day(感謝祭)です。(木、金と週末合わせて4日間は嬉しい連休です。)
写真はカリフォルニア州立大学農学部のナツメヤシが、沢山の実をつけて最盛期です。
ナツメヤシの実は日本でも販売されていると思いますが、デーツ(Date)と呼ばれ、干し柿よりも糖度が有り、中東、北アフリカでは主要食品として、乾燥地帯で栽培されています。ナツメヤシはペルシャ湾沿いが原産地で、ここ南カリフォルニアの気温も乾燥していて、ナツメヤシには相性がいいようで、ロスアンゼルスから東に180キロほど行った、砂漠地帯のインペリアル・バレーの名産でもあります。このナツメヤシの木は100年から200年もの寿命があると言われて、イスラム圏ではラマダン(絶食して祈りを捧げる行事)の期間中の日没後に、最初に食べるのがこのデーツとのことです。デーツは古代エジプト時代から栽培されてたと記録があると言われていて、モロッコでは糖度が多いので、水を加えて発酵させ(マヒアMahia)酒と言う醸造酒が有ると言われています。
デーツはビタミンCも豊富で繊維成分も多く、アメリカの年寄りには便通にも良いと健康食品として人気があります。デーツの木のナツメヤシは、中東や北アフリカが原産ですが、南カリフォルニアやアリゾナあたりは中東などと似て、暖かく乾燥した気温なので、今ではこのデーツは南カリフォニアやアリゾナがアメリカの主要生産地となり、もちっとした新鮮なものを売っております。
写真左上のデーツ1,5キロ入で700円ほどで売っており、高い木の上からの収穫の苦労を思うと、あまりの安さに感謝して頂いております。
「BI00Mberg」2019-10-28 米カリフォルニア州北部の大規模な山火事「キンケード火災」が制御不能となる中、ニューサム州知事は27日、州全域に非常事態を宣言した。サンフランシスコ北部の有名なワイン生産地ソノマ郡の住民に避難命令が出されたほか、多くの住宅が焼失し、幹線道路が閉鎖されている。
米カリフォルニア州で起きた山火事=2018年11月11日、同州北部ビッグベンド近郊
1929年12月『世界地理風俗体系・第20巻・アメリカ合衆国(下)』新光社サンフランシスコ□水天の間に描くー金門海峡の内ぶところ。太平洋の水を静かにとり入れた入江の水と空一線の上に描く桑港の空線。それは近代文明都市の姿そのものである。ニューヨークをアメリカの正玄関とすればサンフランシスコはまさにその裏玄関に相当するところ。太平洋を渡る長い航路の旅人が絵のような桑港湾に立つて水上に浮かぶこの美しい都市の姿に接した時思わず甲板の上で歓呼し雀躍したくなるであろう。
「BBC.COM」2019年9月5日ー米カリフォルニア州・サンフランシスコ市管理委員会(市議会)は3日、銃規制に反対の立場をとる全米ライフル協会(NRA)を、正式に「国内テロ組織」に認定する決議案を、満場一致で可決した。
カリフォルニア州は、アーカンソー州に次いで第2位の収穫量を誇るコメどころ。約2500戸の農家がジャポニカ系の短・中粒種のおコメを多く栽培し、アメリカにおけるおコメの生産地としても有名です。なかでもサンフランシスコの北北東、車で2時間半ほどのところに位置するサクラメントバレーは、約97%のおコメを生産する州内屈指のコメ生産地。ワインにたとえると、カリフォルニアワインと言えばナパバレーを思い浮かべるように、コメと言えばサンクラメントバレー、つまり、おいしいおコメの生産地の代名詞となっています。→USAライス連合会(1994年8月にアメリカのコメ産業界の中核団体が21世紀に向けて創設した米産業界を代表する全国組織)
→キッコーマン - 茂木啓三郎 - 決断社史
2016年10月26日 国際通り「世界のウチナーンチュ大会前夜祭パレード」
○サクラメント(Sacramento)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州北部サクラメント郡の都市。人口は407,018人(2000年国勢調査)。都市圏 (MSA) 人口は1,796,857人で全米27位。広域都市圏 (CSA) 人口は2,069,298人(いずれも2000年国勢調査)である。古くから交易の場として栄え、スイス人のジョン・サッターによってコロニーが建設されたことが、現在の発展の元となる。後に州がゴールドラッシュに湧くと、1854年に州都が置かれ、今に至る。ゴールドラッシュが終焉を迎えると今度は肥沃な農作物、野菜の取引所として発展した。また、今日では政治・行政の中心であるほか、半導体や電子機器など最先端産業の進出も目立っている。→ウィキ
斎藤 陽子(Walnut, California)2019-11-20
冬型低気圧の影響で、珍しく9ヵ月ぶりの小雨のロスアンゼルスは気温も急に下がり日中15℃と寒い日です。彼方のサンバナディノ山脈では昨晩初雪が降り、日の出までに地面には最大15cmの雪が降ったと言います。猫のイチローとジローの兄弟も、寒くなって抱き合って寝ています。インターネットの時代になり、日本も年賀ハガキを使用する量が減ったと云われていますが、アメリカのクリスマスカードを送る数も毎年減る傾向にありますが、顧客企業間のカードのやり取りはまだ有ります。みなさんの会社も年賀ハガキ制作の注文を済ませたと思いますが、アメリカでも11月中には顧客会社へのクリスマス・カードをカード会社にオーダしなくてはなりません。カード・オーダーをしに会社近くの大手文房具屋に行きましたら、店の最も目立つ場所に、「おりがみ」セットが並べられてました。
ここまで成長した「ORIGAMI」の名も英語となり、日本文化の浸透力に嬉しさを感じた次第です。と申しますのは我が家の子どもたちが、小学生の頃の35年前、実家の母に沢山の折り紙を送ってもらい、小学校のボロンティアで各学年に見合ったレベルの折り紙を教えに、クラスを廻ったものですが、そもそも担任の先生からして紙を折ることに興味がさして無く、「ORIGAMI」の楽しさを理解していなくて、余り好評な手応えもなく、それに加えて先生はじめ生徒の子どもたちの不器用さから、『アメリカ人には「ORIGAMI」はムリだ』という感想だけが残り、不発に終わった記憶があります。
現在ではアメリカのテレビCMでも折り紙が利用されたり、幾何学折りの面白さにアメリカ人にも「ORIGAMI」文化が市民権を取りつつあります。また先ごろオバマ大統領が広島原爆平和記念資料館を訪ねた際にも、折り紙を折ったと報道され、折り紙が米国にも浸透しだしたようです。最近では宇宙工学の分野でも小型ロケットに搭載する機器を、折り紙のテクニックを利用して、コンパクトに考案するなど折り紙が高度な分野で見直されているというから嬉しいです。
「SUSHI」文化も35年前は生臭いナマ魚など、「よくも日本人は食るものだ」とアメリカ人に呆れられていましたのが、現在では空前のスシ・ブームとなりました。
「KARAOKE」も今や英語と化し定着し、最近はアメリカも発酵食品が見直され、発酵ブームとなっていますが、アメリカ人がその匂いに顔をしかめていた「NATTO」までもが、認知されつつあり、納豆までも英語になっています。異文化を理解し浸透してもらうにはある程度の時間が必要なのだと、しみじみ感じています。
オレンジ王国のカリフォルニアでは、夜と昼の気温の寒暖の差が激しいので温州ミカンも一段と糖度を増し、相性がいい土地柄です。日本でも今ミカンの最盛季節で、和歌山や愛媛の出荷前のミカン生産者は張り切っている時期ですが、ミカンが美味しく仕上がった今頃に、イノシシの出没によるミカン畑の被害が年々多くなり、日本の生産者は悲鳴を上げているようです。
ここカリフォルニアのわが庭のミカンも、綺麗に色づき手でもぎ取り易い大きさになり、そろそろ収穫をしようと思っているところに、子豚ほどの大きさの、夜行性のフクロネズミ(Opossum オポッサム)が出没し、収穫前のミカンを夜中に食べられてしまいます。これまでに、丹精込めて接ぎ木で大きくした日本の桃の木に出来た、食べ頃の水蜜桃を食べられたり、見事な巨峰を食べられたりと、被害で腹を立てたことは数えきれません。この動物は日本にはいない動物で、北米、南米に生息しフクロネズミとネズミの名がついていますが、見た目がネズミに似ているので、このような名が付いたようですが、子豚ほどの大きさでカンガルー類の一種で有袋類です。
お腹に育児嚢を持っていて12日から14日の妊娠期間で子供を産み、その後このお腹の袋でカンガルーのように子供を育てます。大きさは子豚ほどになり、夜間出没し木に登りミカンや桃等を持ってゆく雑食性の動物で、白亜期から居る動物とも言われています。我が家の車庫にも子豚ほどのオポッサム(フクロネズミ)が入り込み、追い出そうとしたら眠った振りをしていましたが、棒でつついたら歯をむき出して睨まれました。英語圏で「狸寝入りをする」と言う言葉に、「Play Possum」という言葉があるくらいです。農業者が腹を立てる日本のイノシシ同様、カリフォルニアではオポッサムは農業生産者の敵です。オポッサムの被害が少ない内に、ミカンの収穫したいと思います。温州ミカンのサツマ・タンジェリンは今年も美味しく仕上がりました、自然の恵みに感謝です。
〇30年前に大学の農学部に勤めた頃、農学部で植える果樹を手当たり次第私の庭にも植えたら、今では収拾付かない程いろいろできるようになってしまいました。
〇温州みかんがアメリカに渡った経緯、Satsumaと呼ばれるようになった経緯には諸説あるようですが、明治時代に日本に駐在していたアメリカ高官が九州を訪れた際にこのミカンを食べていたく気に入り、奥さんの実家があるフロリダに苗木を送ったのが始まりという説があります。そこから一気にアラバマ、ルイジアナ、テキサスまで広まり、それまで別の果物を栽培していた地域がSatsumaの栽培を始め、特に栽培に成功した街が地名をSatsumaに変えたんだそうです。→アメリカ駐在in NJ+フィラデルフィア郊外+アトランタ郊外4
〇世界最大の産地である中国浙江省の寧波市・奉化市・寧海市、他にアラバマ州、スペインやトルコ、クロアチア、韓国の済州島、ペルーなどでも栽培されている。 →ウィキ
斎藤 陽子(Walnut, California)11月26日
週明けの月曜日は完璧なカリフォルニア晴れですが、夜の気温はだいぶ冷え込んで8℃ほど、日中は20℃の気温です。
今週の木曜日(28日)はアメリカはサンクスギビング・デー Thanksgiving Day(感謝祭)です。(木、金と週末合わせて4日間は嬉しい連休です。)
写真はカリフォルニア州立大学農学部のナツメヤシが、沢山の実をつけて最盛期です。
ナツメヤシの実は日本でも販売されていると思いますが、デーツ(Date)と呼ばれ、干し柿よりも糖度が有り、中東、北アフリカでは主要食品として、乾燥地帯で栽培されています。ナツメヤシはペルシャ湾沿いが原産地で、ここ南カリフォルニアの気温も乾燥していて、ナツメヤシには相性がいいようで、ロスアンゼルスから東に180キロほど行った、砂漠地帯のインペリアル・バレーの名産でもあります。このナツメヤシの木は100年から200年もの寿命があると言われて、イスラム圏ではラマダン(絶食して祈りを捧げる行事)の期間中の日没後に、最初に食べるのがこのデーツとのことです。デーツは古代エジプト時代から栽培されてたと記録があると言われていて、モロッコでは糖度が多いので、水を加えて発酵させ(マヒアMahia)酒と言う醸造酒が有ると言われています。
デーツはビタミンCも豊富で繊維成分も多く、アメリカの年寄りには便通にも良いと健康食品として人気があります。デーツの木のナツメヤシは、中東や北アフリカが原産ですが、南カリフォルニアやアリゾナあたりは中東などと似て、暖かく乾燥した気温なので、今ではこのデーツは南カリフォニアやアリゾナがアメリカの主要生産地となり、もちっとした新鮮なものを売っております。
写真左上のデーツ1,5キロ入で700円ほどで売っており、高い木の上からの収穫の苦労を思うと、あまりの安さに感謝して頂いております。
「BI00Mberg」2019-10-28 米カリフォルニア州北部の大規模な山火事「キンケード火災」が制御不能となる中、ニューサム州知事は27日、州全域に非常事態を宣言した。サンフランシスコ北部の有名なワイン生産地ソノマ郡の住民に避難命令が出されたほか、多くの住宅が焼失し、幹線道路が閉鎖されている。
米カリフォルニア州で起きた山火事=2018年11月11日、同州北部ビッグベンド近郊
1929年12月『世界地理風俗体系・第20巻・アメリカ合衆国(下)』新光社サンフランシスコ□水天の間に描くー金門海峡の内ぶところ。太平洋の水を静かにとり入れた入江の水と空一線の上に描く桑港の空線。それは近代文明都市の姿そのものである。ニューヨークをアメリカの正玄関とすればサンフランシスコはまさにその裏玄関に相当するところ。太平洋を渡る長い航路の旅人が絵のような桑港湾に立つて水上に浮かぶこの美しい都市の姿に接した時思わず甲板の上で歓呼し雀躍したくなるであろう。
「BBC.COM」2019年9月5日ー米カリフォルニア州・サンフランシスコ市管理委員会(市議会)は3日、銃規制に反対の立場をとる全米ライフル協会(NRA)を、正式に「国内テロ組織」に認定する決議案を、満場一致で可決した。
カリフォルニア州は、アーカンソー州に次いで第2位の収穫量を誇るコメどころ。約2500戸の農家がジャポニカ系の短・中粒種のおコメを多く栽培し、アメリカにおけるおコメの生産地としても有名です。なかでもサンフランシスコの北北東、車で2時間半ほどのところに位置するサクラメントバレーは、約97%のおコメを生産する州内屈指のコメ生産地。ワインにたとえると、カリフォルニアワインと言えばナパバレーを思い浮かべるように、コメと言えばサンクラメントバレー、つまり、おいしいおコメの生産地の代名詞となっています。→USAライス連合会(1994年8月にアメリカのコメ産業界の中核団体が21世紀に向けて創設した米産業界を代表する全国組織)
→キッコーマン - 茂木啓三郎 - 決断社史
2016年10月26日 国際通り「世界のウチナーンチュ大会前夜祭パレード」
○サクラメント(Sacramento)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州北部サクラメント郡の都市。人口は407,018人(2000年国勢調査)。都市圏 (MSA) 人口は1,796,857人で全米27位。広域都市圏 (CSA) 人口は2,069,298人(いずれも2000年国勢調査)である。古くから交易の場として栄え、スイス人のジョン・サッターによってコロニーが建設されたことが、現在の発展の元となる。後に州がゴールドラッシュに湧くと、1854年に州都が置かれ、今に至る。ゴールドラッシュが終焉を迎えると今度は肥沃な農作物、野菜の取引所として発展した。また、今日では政治・行政の中心であるほか、半導体や電子機器など最先端産業の進出も目立っている。→ウィキ
斎藤 陽子(Walnut, California)2019-11-20
冬型低気圧の影響で、珍しく9ヵ月ぶりの小雨のロスアンゼルスは気温も急に下がり日中15℃と寒い日です。彼方のサンバナディノ山脈では昨晩初雪が降り、日の出までに地面には最大15cmの雪が降ったと言います。猫のイチローとジローの兄弟も、寒くなって抱き合って寝ています。インターネットの時代になり、日本も年賀ハガキを使用する量が減ったと云われていますが、アメリカのクリスマスカードを送る数も毎年減る傾向にありますが、顧客企業間のカードのやり取りはまだ有ります。みなさんの会社も年賀ハガキ制作の注文を済ませたと思いますが、アメリカでも11月中には顧客会社へのクリスマス・カードをカード会社にオーダしなくてはなりません。カード・オーダーをしに会社近くの大手文房具屋に行きましたら、店の最も目立つ場所に、「おりがみ」セットが並べられてました。
ここまで成長した「ORIGAMI」の名も英語となり、日本文化の浸透力に嬉しさを感じた次第です。と申しますのは我が家の子どもたちが、小学生の頃の35年前、実家の母に沢山の折り紙を送ってもらい、小学校のボロンティアで各学年に見合ったレベルの折り紙を教えに、クラスを廻ったものですが、そもそも担任の先生からして紙を折ることに興味がさして無く、「ORIGAMI」の楽しさを理解していなくて、余り好評な手応えもなく、それに加えて先生はじめ生徒の子どもたちの不器用さから、『アメリカ人には「ORIGAMI」はムリだ』という感想だけが残り、不発に終わった記憶があります。
現在ではアメリカのテレビCMでも折り紙が利用されたり、幾何学折りの面白さにアメリカ人にも「ORIGAMI」文化が市民権を取りつつあります。また先ごろオバマ大統領が広島原爆平和記念資料館を訪ねた際にも、折り紙を折ったと報道され、折り紙が米国にも浸透しだしたようです。最近では宇宙工学の分野でも小型ロケットに搭載する機器を、折り紙のテクニックを利用して、コンパクトに考案するなど折り紙が高度な分野で見直されているというから嬉しいです。
「SUSHI」文化も35年前は生臭いナマ魚など、「よくも日本人は食るものだ」とアメリカ人に呆れられていましたのが、現在では空前のスシ・ブームとなりました。
「KARAOKE」も今や英語と化し定着し、最近はアメリカも発酵食品が見直され、発酵ブームとなっていますが、アメリカ人がその匂いに顔をしかめていた「NATTO」までもが、認知されつつあり、納豆までも英語になっています。異文化を理解し浸透してもらうにはある程度の時間が必要なのだと、しみじみ感じています。