04/14: 1913年8月 『沖縄毎日新聞』襄哉(末吉安恭)譯「怪亊異聞消夏録」
偶清人觀奕道人筆記消夏録を読みたるに載する所幾多の怪亊異聞、消夏の読物として、一寸面白ければ、茲に其内より選び抜きて譯載することとしつ、読者幸に一読を賜へ・・・・・
■中国怪奇小説集 閲微草堂筆記(清) 岡本綺堂 「わたくしは最後に『閲微草堂筆記』を受持つことになりましたが、これは前の『子不語』にまさる大物で、作者は観奕道人と署名してありますが、(略)号を暁嵐といい、乾隆時代の進士で、協弁大学士に進み、官選の四庫全書を作る時には編集総裁に挙げられ、学者として、詩人として知られて居ります。死して文達公と諡されましたので、普通に紀文達とも申します。 この著作は一度に脱稿したものではなく、最初に『 鎖夏録』六巻を編み、次に『如是我聞』四巻、次に『槐西雑誌』四巻、次に『姑妄聴之』四巻、『 陽続録』六巻を編み、あわせて二十四巻に及んだものを集成して、『閲微草堂筆記』の名を冠らせたのでありまして、実に一千二百八十二種の奇事異聞を蒐録してあるのですから、とても一朝一夕に説き尽くされるわけのものではありません。