2015年6月20日、山田實さんのところに遊びにいくと、豊里友行氏が持ってきたという下記の本があった。
〔DAYS JAPAN〕◆ 6月号 : 島袋文子さん(85歳)「国を守るだなんて言う人は、血の泥水をすすってから言ってごらん。自衛隊を戦場に行かせて、格好いいのか、面白いのか。その目で見てから辺野古に基地を造ると言ってごらん」(写真は豊里友行)


DAYSから視る日々
「人々の意志が戦争を止める日が必ず来る」「一枚の写真が国家を動かすこともある」
「DAYS JAPAN」とは世界を視るフォトジャーナリズム月刊誌です。
ブログでは雑誌だけでは伝え切れない想い、ご紹介したいイベントを綴っていきます。


2015年7月 新藤健一・編『沖縄「辺野古の海」は、いま』七つ森書館
○52頁「カヌーの男性を引き上げ、首を押さえつける海上保安官」は豊里友行撮影


2015年9月11日 

新垣辰雄ー1950年沖縄県中城村に生まれる。
2006年一念発起して写真をはじめる。はてるまこう写真塾にて撮影の基本を学ぶ。
2008年勇崎哲史氏のゼミで写真の基礎を学ぶ。同年、ニッコール
[公募展等]
2007年九州二科会・写真部公募展入選。
2008年第29回よみうり写真大賞公募展入選。
2010年第58回ニッコールフォトコンテスト入選。
2012年第60回ニッコールフォトコンテスト入選。沖展、県展入選各1回→「タイフーンFM」


写真左が写遊人の小谷武彦氏、山田勉氏
小谷武彦ー1991年5月 個展「バリ島」リウボウ7階ホール
1996年8月 個展「カトマンドゥ(ネパール)」那覇市民ギャラリー
2005年5月 個展「高みに生きる(ネパール)・女の市場(ベトナム)」那覇市民ギャラリー
2011年4月 個展「マチグヮーからユンタクが聞える」那覇市民ギャラリー 

 小谷氏の伯父に小谷昌毅がいる。昌毅は沖縄県立第二中学校を1930年に卒業、同期に亀島入徳、具志堅以徳、山城善光らがいる。上京し早稲田大学に入学。東京日日新聞(毎日新聞の前身)記者、1935年発行の校友誌『みどり』に「感謝の辞」を東日記者の肩書で書いている。昌毅は佐敷出身で喜友名門中(喜友名、津波、徳本)。ちなみに山田實さんは沖縄県立第二中学校の1936年卒業である。  

   
2016年1月23日 市民ギャラリーで写真左から世良利和氏、小谷武彦氏

2015年6月18日『日刊ゲンダイ』「 永田町の裏を読む/高野孟」
大メディアが報じない翁長訪米の本当の成果ー翁長雄志沖縄県知事らのハワイ、ワシントン訪問については、まだ県自身が総括的な報告を発表していない。それもあって、沖縄のメディアは「一定の成果があった」と言うのに対して本土のメディアは「大した成果はなかった」という感じで報じてい て、どうも本当のところ見えてこない。が、ワシントンで取材に当たった、日米関係に詳しい旧知の米国人ジャーナリストや日本人特派員などに聞くと、意外なほど翁長訪米の評価は高かった。

「初めてということもあるし、日本外務省=在米日本大使館も米国務省などに『まと もに相手にしないで適当にあしらってくれ』と裏から働きかけをしていたので、目に見えた目覚ましい効果はなくて当たり前だが、日米関係に関心を持つ議員や専門家の間では、かなりのインパクトになったと思う」と某米国人記者は言う。何よりも、「安保反対だから基地をなくせ」という伝統的な左翼の理屈ではなく、翁長が「私は長く自民党にいて安保体制をよく理解している。その立場からして、日米政府がこの まま辺野古の基地建設を強行すると、日米同盟に重大な損害が生じる」という訴え方をしたことが、ワシントンの安保のプロや沖縄事情に詳しいプロたちには「極めて新鮮に響いた」と言うのだ。「しかも、翁長は非常にスマートかつ上品に、ワシントンに“恫喝”と言って悪けれ ば、勘所を押さえた“警告”を発した」と彼は指摘する。

ひとつは、彼は今のところ、あらゆる法的手段を使って建設を差し止めようとして いるが、それでも日米が強行した場合、「沖縄の自治の意識は本土の人たちとは違う。 激しい抵抗が起きて、その様子が映像として世界に流れたら、日米同盟はもたない」と、共同通信のインタビューでも述べている。仮にも流血の事態になれば、何で今ご ろ、他国の住民の血を流してまで海兵隊の基地を新設するのかということになり、米 国世論はひっくり返る。もうひとつは、辺野古がそんなことになったり、あるいは普天間で何かの事故ひとつでも起これば「県民の矛先は嘉手納空軍基地に向かう。米国が本当に恐れているの はその点でしょう」と問いかけたことだ。某日本人特派員は「これは図星で、嘉手納をはじめ沖縄の全基地を失うくらいなら辺野古は無理押ししないという考えにペンタゴンが傾く可能性ある」と見る。第1回翁長訪米は思いのほか深いボディーブローとなったのかもしれない。

▽たかの・はじめ 1944年生まれ。「インサイダー」「THE JOURNAL」
などを主宰。「沖縄に海兵隊はいらない!」ほか著書多数。