1978年3月『日本古書通信』584号 木村 毅「明治アメリカ物語」


1979年11月『日本古書通信』427号


1979年11月『日本古書通信』427号 谷沢永一 編「木村 毅著作目録」

木村 毅資料(私設 文学資料館所蔵)

木村 毅(きむら き、1894年2月12日 - 1979年9月18日)は、作家、評論家、明治文化史の研究家。
岡山県勝南郡勝間田村(現勝田郡勝央町)に生まれる。少年時代から文士を志し、『少年世界』『文章世界』に投稿する。1917年に早稲田大学英文科を卒業。隆文館、春秋社の編集者をしながら評論、翻訳をおこなう。また明治文化研究会同人(のち第3代会長)となったほか、円本の企画にも参加した。1928年ヨーロッパへ渡り、デュマの遺跡などを探訪した。小説、実録、評論のほか、明治文化・文学を研究し多数の著作を残す一方、日本フェビアン協会、労農党に参加。社会運動にも挺身した。1978年に菊池寛賞受賞。あまりの著書の多さと雑駁さに、未だ全集等はなく、伝記も書かれていない。著書に『小説研究十六講』など。→ウィキ


谷沢永一
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2004年6月30日ー川西能勢口駅から蔵書家・谷沢永一氏の自宅に行く。沖縄から来たということで何か警戒されていたようで話をすると快くサインしてくれた。近くにフローレンス ナイチンゲール(救苦観世音)像がある。

谷沢永一 たにざわ-えいいち
1929-2011 昭和後期-平成時代の書誌学者,文芸評論家。
昭和4年6月27日生まれ。関西大在学中から同人雑誌「えんぴつ」を主宰し,開高健(たけし),向井敏(さとし)らと知りあう。昭和44年から平成3年まで母校の教授。近代文学の分析と論評,書誌研究で知られ,昭和55年「完本―紙つぶて」でサントリー学芸賞。平成16年「文豪たちの大喧嘩」で読売文学賞。平成23年3月8日死去。81歳。大阪出身。著作はほかに「谷沢永一書誌学研叢」「書物耽溺」など。(→コトバンク)

ブログ「古書モダン・クラシック2015-5-23」に長崎「ふるほん太郎舎」の話として「それは文芸評論家で、二〇十一年に亡くなられた故谷沢永一が、阪神・淡路大震災で被災した時の話。蔵書家として有名な谷沢は、自宅の書庫に十六万冊(!)もの蔵書を収めていた。だが大震災で被災し、書庫は滅茶苦茶になってしまった。もはや回復不可能なまでに散乱した書庫の惨状を見て谷沢は 『或る本が書庫のどこかにある筈だ、というていたらくでは持っていないに等しい。蔵書のイノチは分類である』と断じて、すべての蔵書を処分したという。このエピソードに続けて、太郎舎さんはこう語った。『本は分類が命で、秩序を失った本に価値はない。この話は、古本屋として考えさせられるよね。』」