東京古書会館の古書即売展で、金城朝永の『異態習俗考』を入手し、酒井潔『愛の魔術』の贅沢版を捲ったことがある。酒井は、風俗大衆雑誌のオルガナイザーの梅原北明の盟友で、澁澤龍彦の「魔道」にも先鞭をつけている。金城も伊波普猷も風俗雑誌に論考を発表していた。
1967年、東京で紀田順一郎の『古書店地図帖ー東京・関東・甲信越』図書新聞社を入手した。専修大学の方には移転する前の長門屋書房と同じ通りに巌南堂、崇文堂、向かいの通りに篠村書店、原書房、高山本店などがある。反対の御茶ノ水駅に向っては明倫館書店、一誠堂、田村書店、小宮山書店、玉英堂書店、東陽堂書店、弘文堂書店、大屋書房、三茶書房、文庫川村などがある。この本を片手に東京古書会館に出入りした。また高円寺の球陽書房も知った。この本が最初に出合った紀田順一郎氏の著書である。今では紀田氏書斎も大体想像できる。後に紀田氏がこの本の発行年を誤植、それを指摘すると、紀田氏自筆の葉書をもらった。これは私の宝物となっている。

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1980年1月 小寺謙吉『寶石本わすれなぐさー書物奇譚』「児玉花外『社会主義詩集ーまぼろしの詩集を死守した男』/東郷青児・古賀春江 薔薇画入『ルゥベンスの偽画』ー美書を愛のかたみにした青春挽歌」西澤書店、1983年4月 紀田順一郎『とっておきの本の話』実業之日本社/1983年4月 紀田順一郎『とっておきの本の話』実業之日本社〇1955年6月マルコ・ペイジ『古書殺人事件』中桐雅夫訳(早川書房)




2004年4月24日『沖縄タイムス』新城栄徳「古本屋と県産本」



東京・球陽書房↓

1977年11月 沖縄の雑誌『青い海』12月号 68号 「人物点描ー西平守良(球陽書房店主)」
ブログで球陽書房の画像を検索すると昔と変わらない懐かしい店構えで出てくる。私が最初に球陽書房で買った本は『乱歩随筆』である。ラベルは円形、1967年であった。
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仲宗根将二『沖縄県・宮古史料の旅』(1995年5月)に、在京史料機関をたずねてー沖縄文献委員会史料調査の旅(1986年11月)と題して「同夜は夕食後、琉文手帖の新城栄徳氏のよびかけで、高円寺の球陽堂(ママ)書房に古本さがしに出かけた。『平良市史』はじめ県内各市町村史がすべてといっていいほど店頭をかざっていることには、さすが沖縄関係専門店と感じ入ったものである。県内ではすでに見当たらなくなった『与那覇邑誌』など数冊を買い込んだ」と記されている。

西平守良氏筆跡の年賀状/1974年12月30日『沖縄タイムス』「話題の広場ー『沖縄書籍』専門店経営の西平さん」null

2000年1月発行の河内紀『古本探偵』北宋社を見ると「生演奏つきの古本屋さん」として球陽書房が出てくる。

2011年5月ー那覇市民ギャラリーで「宮平守光遺作展~絵画と書~」が開催されている。昔、東京の西平守良さんと宮平スポーツ店を訪ねたことがある。そのとき会話したのが宮平守光氏であった。
1950年2月ー西平守良、東京・高円寺に「球陽書房」
外間守善『回想80年ー沖縄学への道』(沖縄タイムス社2007年3月)に「1947年上京ーそんなある日、古本屋を営む沖縄師範の先輩で、復員後東京に住んでいた西平守良さんに拾われた。炊事洗濯などの家事と店番をすることを条件に西平さん兄弟の暮す家にしばらくおいてもらえることになったのだ。私が暮らすことになった古本屋は球陽書房といって中野の鍋屋横丁の近くにあった」とある。
球陽書房という名前の書店は地元沖縄にもあるが球陽堂書房となっている。西平守良氏が高円寺に店を構えたころ、大阪都島にも書籍文房具商を営む球陽堂書房(佐久本兼朗)というのがあった。
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