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 目取真俊7月22日  沖縄の基地問題にしてもそうだ。市民が選挙や県民投票、デモや集会など民主的な手法で訴えても、国が力で押し潰し、地方自治をないがしろにして辺野古新基地建設を強行する。民主主義を踏みにじって力で物事を進めてきたのが「安倍政治」であり、それこそが克服されなければならない。
 国会の場で質問する野党議員にヤジを飛ばし、鼻で笑って嘘をついていた安倍元首相の姿を私は忘れない。森友学園問題や加計学園問題、桜を見る会の問題など、政治を私物化してきた実態を見れば、その死がどれだけ悲惨であっても国葬には値しない。

「朝日新聞」マカオが新型コロナウイルスの感染拡大を受け、11日から1週間、事実上の都市封鎖(ロックダウン)に入った。地元経済を支えるカジノも全面的に営業停止となり、株式も急落。

 「くろねこの短語」7-10 (略)さらに、自民党の幹部クラスの街頭演説には「統一教会」が聴衆の動員をかけているという噂だってある。そもそも、「統一教会」と自民党との関係はいつからタブーとなったのだろう。その辺を掘り起こすのもジャーナリズムの仕事だろう。多くの反対を押し切って、投票日前日に安倍追悼の特番を組むNHKみたいな局もあるから、多くは期待しませんけどね。
 いずれにしても、安倍銃銃撃事件は、「政治とカルト宗教」というこれまであまり語られなかった関係性を浮き彫りにしたってことは間違いない。安倍銃撃事件を政治利用しようとする輩にとっては、「私怨による殺人」が掘り起こした「政治とカルト宗教」という図式は、思惑がはずれたどころか、自らにも火の粉が降りかかりかねない時限爆弾となっていくかもしれない。
 というわけで、選挙です。「投票は香典ではない」のだから、メディアの情緒的報道に惑わされることなく、自らの信念のもとに1票を投じてください。東京には、山添拓(共産)が、山本太郎(れいわ)がいるじゃないか。

「くろねこの短語」7-9 (略)「民主主義を否定する卑劣な蛮行」と新聞・テレビは煽るけど、民主主義を否定し、政治を私物化する蛮行を続けたのが安倍政権だったという視点を忘れちゃいけない。だらこそ、こんな形で命を奪ってはいけなかったのだ。モリ・カケ・サクラについて、安倍晋三には説明責任があるわけで、死してなおその事実は変わらない。政治家として、万死に値するその罪過は、銃よりも法で裁かれるべきものなのだ。
 この銃撃でちょいと気になるのが、犯人の元自衛官が「特定の宗教団体に恨む気持ちがあった。安倍元首相が(その団体に)近いので狙った」という供述をしていることだ。これって、あの壺売りのカルト集団のことだよね。報道では、いつのまにか「特定の団体」と「宗教」が抜けてるんだが、早くもメディァの忖度が始まったということか。お涙頂戴の情緒報道するんじゃなくて、この「特定の宗教団体」を追及するのが、ジャーナリストの使命だろう。
 ヘタレ総理にとっては、これで安倍の影響を排除するチャンスが巡ってきたことになる。清和会の支配から保守本流の宏池会へと自民党が脱却するチャンスであることは間違いない。それができるかどうか。安倍晋三の死によって、政治家としての器が試されてもいるってことだ。最後に、後方数メートルからの銃撃って、どれだけ貧弱な警備体制なんだ。奈良県警の責任もまた、問われるべきだろう。

FNN7-8 逮捕された山上徹也容疑者(41)が、安倍晋三元首相を銃撃した動機について、「ある特定の宗教団体と安倍さんが近いと思っていた。その宗教団体に恨みがあった」という趣旨の供述をしていることがわかった。/FNN7-8 ロシアのプーチン大統領は安倍元首相の死去を受け、遺族に弔電を送り、この素晴らしい人物の記憶は人々の心に残るだろうと伝えました。/FNN7-8 トランプ前大統領「日本の元首相、安倍晋三が死亡した。彼は暗殺された。安倍晋三がいかに偉大な人物であり、リーダーであったかを知る人は少ないが、歴史がそれを教えてくれるだろう」

「ディリースポーツ」7-6  自民党の安倍晋三元首相は6日、ツイッターを新規投稿。参院選に立候補している同党の三原じゅん子の氏の応援演説した動画をアップしながら、2019年に三原氏が言い放った「恥を知りなさい」を「名セリフ」とたたえた。→ネットでも人気。三原じゅん子過激ヘアヌード!先生エロ過ぎ!

「週刊新潮」7-7号「先の総選挙で、大阪は過去に経験したことのない苦戦を強いられた。その理由は安倍さんや菅さんが国会対策などを理由に日本維新の会と蜜月関係を築き、台頭を許したからだという思いがあるんですよ」

「長崎新聞」7-3 2022参院選長崎 安保・防衛 基地機能強化に「不安感」
「くろねこの短語」7-5 (略)メディアの選挙情勢調査では、「自民単独過半数、維新躍進」なんてことを先走って報道しているが、その結果、改憲勢力が3分の2を獲得して、発議の可能制が高まるということは、一切報道しない。それこそが選挙情勢調査から見えてくる未来図だろうに、どこの政党が優勢なんてことに矮小化して、いわば有権者にとっては目くらましになっているんだね。キツネ目の男・茂木君が「選挙後できるだけ早いタイミングで改憲原案を国会に提案し、発議を目指したい」とのたまい、維新のチンピラ松井君もそれに呼応するように「来春の統一地方選の時に、憲法改正の国民投票をやるべき」とまくしたてているのは、けっして選挙前のアドバルーンではない。既にに「改憲」へのタイムスケジュールが具体的に組まれていると考えるのが現実的だ。
 だからこそ、参議院選の争点としての「改憲」を、メディアはもちろん、野党も声を大にして訴えるべきなのだ。ああ、それなのに、立憲は「岸田インフレ」なんてキャッチコピーをがなり立てるだけで、「改憲」阻止についてはまったく迫力がない。選挙が終わって、いつのまにやら「改憲発議」なんてことになっても、それはもう後の祭り。そうならないためには、「決戦は日曜日」ということでよろしくなのだ。
 最後に、ひょっとこ麻生がまたやらかした。なんと、「子どもの時にいじめられた子はどんな子だった。弱い子がいじめられる。強いやつはいじめられない」
「国も同じ。強そうな国には仕掛けてこない。弱そうな国がやられる」だとさ。「安全保障関連法などを整備してきた意義」を強調する流れでの喩え話ってんだが、これってい「いじめられる側にも問題がある」って言ってるようなものだ。こんなのを「麻生節」と持ち上げるから、「馬鹿もおだてりゃ木に登る」ことになるんだね。

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大濱 聡 7-4 ■台風(4号)一過。寝ている深夜の間に通過したようだ。前日から台風対策をして備えたが、何事もなくホッとした。台風が近づいている地域の皆さん、大雨と強風(暴風)に十分お気をつけ下さい。■好天に誘われて、家人と村内にある長浜ダムを見学し、世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアムで開かれている二つの展示会へ。どちらも興味津々の展示内容です。
①沖縄日本復帰50周年展「よみたんの今(いま)昔(むかし)」~7/18(月)
②第35回平和創造展「核とミサイルと読谷村」~8/30(火)
 ※入場無料(企画展のみ) 水曜日休館


「くろねこの短語」7-4 自民党がいかに政治的カルト集団かということを如実に物語る動画をご覧いただきたい。演説しているのはペテン師・シンゾーの元秘書官で、「神道政治連盟国会議員懇談会」が配布したLGBTへの露骨な差別を書き連ねた冊子そのままのことを街頭演説で喚き散らしてます。自民党ってのは、こんなのがウジャウジャいるわけで、それでも「自民党に投票しますか?それとも人間やめますか?」ってなもんです。
 比例の陣笠候補がこうなら、自民党の幹部連中もまたひどいもので、ひょっとこ麻生が「政治に関心を持たなくても生きていけるというのは良い国です。考えなきゃ生きていけない国のほうがよほど問題なんだ」とやらかして顰蹙買ったと思ったら、現役の閣僚である甘利の一番弟子・山際君が「野党の人から来る話はわれわれ政府は何一つ聞かない。本当に生活を良くしたいと思うなら、自民党、与党の政治家を議員にしなくてはいけない」って喚いてくれましたとさ。
 「聞く力」がヘタレ総理のセールスポイントだったんじゃないのか。そのヘタレ内閣の現役閣僚が「野党の人から来る話はわれわれ政府は何一つ聞かない」とはねえ。これって、まさに独裁政治の手法そのものだよね。
 こんな奴らが画策する緊急事態条項を含めた「改憲」が、どれほど恐ろしいものか。そろそろ真剣に考えないと大変なことになりますよ。LGBTに対する差別を公然と口にするくせに、「誰もが自分らしく生きられる国」なんて矛盾したことを口にできちゃう、平気で嘘をつく自民党の慢心に選挙の鉄槌を!
 ところで、N党のヒョーロク玉・立花君がNHK『日曜討論』で、少子化問題に絡めて優生思想丸出しの発言をしてくれたってね。「子供を増やせばいいということではなく、子どもの質の問題。賢い親の子供をしっかりと産んでいく。サラブレッドもそうです。社会保障というのは、結局は質の悪い子供を増やしてはダメです」突貫小僧・山本太郎君のフリップにはイチャモンつけるくせに、こういう発言を糺すことなく垂れ流すNHKに公共放送を名乗る資格はあません。

「現代ビジネス」7-3 NTTは6月24日付で、2018年に注目を集めた「加計学園の獣医学部新設問題」をめぐり失脚した、元経済産業審議官の柳瀬唯夫氏を執行役員副社長に昇格させる人事を発表した。さらに、NTTと関係の深いネット接続サービス業者「インターネット・イニシアティブ(IIJ)」は6月28日付で、菅政権時代にNTTなどから違法な接待を受けたとして総務審議官の座を追われた、谷脇康彦氏を取締役副社長に就任させた。

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那覇市歴史博物館 企画展「タイムスリップEXPO’75~「望ましい未来」から海洋博を振り返る~」7月1日~8月29日

「日刊ゲンダイ」6-3 「ガチガチの自民党支持者でさえ、ロクな物価対策を打たない岸田政権に不満を募らせている。選挙区は日頃の付き合いを優先するにしても、比例区は自民にお灸を据えようという動きがかつてなく強まっています。消費減税を訴える野党に対し、茂木幹事長が〈消費税を下げたら年金3割カット〉とドーカツまがいの発言で抑え込もうとしたのも効いている。パパ活疑惑の衆院議員が期末手当を満額(約286万円)受け取ったのもマズかった。投開票1週間前の『恒久減税発言』で迷走し、敗北した橋本政権の二の舞いになる可能性は否定できません」(政治評論家・野上忠興氏)

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7-2 なるみ堂を出るとイハさんの応援隊。小学校4年時、住んでいた楚辺を徘徊。金城実さんに会いにジュンク堂。



 松本清張の『日本の黒い霧』や、春名幹男『秘密のファイル』などの内容はアベ一味から「謀略史観」と矮小化されているが、現実「アメリカの属国ジャパン」(世相ジャパン)を見ると妙に納得せざるを得ない。

 nisihara2022年7月19日 本日、午前4時に山上容疑者のアカウントが凍結された。自民党は安倍元首相に都合の悪いことは闇に葬るつもりだ。アカウントを凍結したTwitter社に抗議する。
▶︎@333_hillさんはどうも #山上容疑者 のようだ。6月29日で更新が止まっている。↓
????凍結される前の山上容疑者のtweet オレが14歳の時、家族は破綻を迎えた。統一教会の本分は、家族に家族から窃盗・横領・特殊詐欺で巻き上げさせたアガリを全て上納させることだ。70を超えてバブル崩壊に苦しむ祖父は母に怒り狂った、いや絶望したと言う方が正しい。包丁を持ち出したのその時だ。

「エキサイトニュース」2019年10月5日、名古屋城脇に建つ高級ホテル「ホテルナゴヤキャッスル」の大宴会場・天主の間で統一教会関連政治組織UPF(天宙平和連合)が国際指導者会議『ジャパンサミット&リーダーシップカンファレンス(JSLC)/Japan Summit and Leadership Conference 2019 in Nagoya』を開催した。日韓の国会議員、米下院議員、教団や関連団体の幹部らが列席、日本からは安倍晋三首相の出身派閥・清和政策研究会/細田派の会長で自民党の政治倫理審査会会長と憲法改正推進本部長を務める細田博之元内閣官房長官を始め、原田義昭前環境相、奥野信亮、工藤彰三という4名の衆議院議員、そして3人の現役参議院議員、北村経夫、江島潔、島村大に加え7月に政界を引退した伊達忠一前参院議長が来賓として出席した。

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 「detail.chiebukuro」政権を投げ出した安倍晋三(別名:安倍壺三)と統一教会の関係について
安倍晋三は以前から統一協会に祝電を送り続けていた。2006年の官房長官時代、統一教会系の団体・天宙平和連合(UPF)の集会に祝電を 寄せた(保岡興治やその他の自民党議員も)ことが新聞・雑誌等で伝えられた。 この事実により、安倍氏は「北朝鮮と関わり合いが深く、統一協会とはグルで口先だけのエセ保守」 などとレッテル貼りをされ、一時期ネット上でも騒ぎになった。
 事実、安倍氏と父と祖父は統一教会及びその関連団体である国際勝共連合と関わりが深いと言われている。 2006年、官房長官時代に統一教会系列の団体・天宙平和連合の集会に祝電を寄せた件について安倍氏の事務所見解は 「私人としての立場で地元事務所から『官房長官』の肩書で祝電を送付したと報告を受けた。 誤解を招きかねない対応で、担当者に注意した」とのコメントを出した。



霊感商法被害対策(統一教会)に取り組んで来た「全国霊感商法被害者対策弁護士連絡会」が安倍氏に対し真意や今後の姿勢を問う「公開質問状」を送った事実がある。
安倍一族(安倍晋三氏の祖父と父)は統一教会との深いかかわりを持っていたようである。 さらに、祝電をだしたり公開質問状に回答したりしないことなどはその証左ともいえる。 安倍一族と統一教会との関係はあったが、安倍晋三氏との関係は不明ということだけ。 統一教会の合同結婚式に国会議員を招いた総理は大問題である。
 祝電を贈ったのは、安倍氏だけに止まらず、中曽根元首相、中川秀直・自民党政調会長、小坂憲次・文部科学大臣、江崎鐵磨・国土交通副大臣、長勢甚遠・内閣官房副長官、鈴木政二・内閣官房副長官、佐藤剛男・自民党国際局長、山崎拓・元自民党副総裁、保岡興治・元法務大臣、中曽根弘文・元文部大臣、田名部匡省・元農林水産大臣、船田元・元経済企画庁長官などの売国奴達であるのです。
 もともと統一教会は韓国の怪しい宗教で、「世界は韓国によって統一される(言語・政治なども含む)」「再臨したイエス=文鮮明(教祖)」という思想と、性的儀式をもった物でした。これが韓国の情報部(KCIA)と結びつき、反共を売り物に日本でも活動を拡げているわけですが・・・・ご存知合同結婚式や霊感商法などが問題になりました。(実はまだやめていません)
また北朝鮮のホテルの経営を任されていたり、北との関係も深まっているとのことです。
こういった集団なのですが、これが主に自民党などの権力者と結びついた背景は一言で言えば反共です。国際勝共連合(小池百合子<註1>も非常に関わりを持っています)という組織があるのですが、これが原理=統一教会と表裏一体の組織であり、日本では(ある意味不可解な)「韓国系」右翼団体であるわけで(韓国系であることは隠して反共を看板にしていますが)、この反共の一点で保守勢力と結びついています。
 註1ー小池百合子ー甲南女子高校卒業後に関西学院大学社会学部に入学するものの、父親の会社の都合で家族が東京・六本木に引っ越す。1971年9月に大学を中退して父親の貿易先でもあったエジプトへ留学。松浦良右(朝堂院大覚。1987年、尖閣列島に中国の民兵が漁船で上陸しようとした。松浦が指揮をとり、石原慎太郎、自民党・毛利松平、園田直官房長官と団結し、政治結社石門社代表・関二郎、沖縄旭琉会・羽地勲ら10人を尖閣列島へ上陸させ、戦後初となる大日章旗を掲げることに成功した。ウイキ)の資金援助で両親もカイロ市で日本食レストランを経営した。→ウィキ
 柳川 次郎(やながわ じろう、梁 元鍚(ヤン ウォンソク)、在日韓国人1923年-1991年12月12日)は、山口組全国制覇の切り込み隊長 柳川組(殺しの柳川)初代組長。通称:マテンの黒シャツ。日本IBF初代コミッショナー。ヤクザから完全に引退した後は亜細亜民族同盟を創立「ある面での」日韓の親善に尽力(二代目のS・I氏は飛び降り自殺で亜細亜民族同盟は現在、消滅)すると共に、日本IBF設立に関わりコミッショナーを務めた。1991年12月大阪で死去した。享年69(満68歳)。→ウィキペデア
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写真ー左上が1976年『戦後民衆史 ― 人間記録』大島幸夫 毎日新聞記者のインタビューを受ける柳川次郎。左下が柳川次郎自宅。右上・猪野健治の2代目柳川組長・谷川康太郎。右下・大阪府警記念誌、柳川次郎の年賀状。

 今ネットで飛び交っているのが、宮城県選出の日本のこころを大切にする党・和田政宗が、タチの悪い仲間「オスプレイファンクラブ」と辺野古に乗り込んで、挑発的街宣を行い、車椅子の島袋文子さん(87歳)に対し、本人が「撮るな」と言って嫌がっているのに肖像権を無視したのを怒って静止されたのを軟弱にも「暴力だ」と喚き訴えたことが話題になっている。敬老のこころを微塵も持っていない此の人非人野郎・和田 政宗(42歳)は、日本の政治家。日本のこころ(「日本は単一民族」中山正彬大臣)を大切にする党所属の参議院議員。元NHKアナウンサー。 ウィキペディア。やはりNHKの回し者だった。

 「新潮45」は1985(昭和60)年創刊の月刊誌で、ピーク時の2002年には10万部を発行し、新潮社のひとつの“顔”となってきた。だが、この数年の発行部数は1万5000部程度にまで落ち込んでいた。「LGBT批判」といった極端な主張を展開するようになったのも、部数低迷に歯止めをかけるための施策だったようだ。だが、部数は伸びず、休刊に追い込まれた。やがて同様な極論を掲載する「週刊新潮」も休刊に追い込まれるだろう。

『LITERA(リテラ)』 2016年10月26日
 「警察組織内部、とくに警備や公安の間で、沖縄の基地反対派への差別的な悪口がかわされるのは、けっして珍しい話じゃない。彼らは、基地反対派にかぎらず、共産党、解放同盟、朝鮮総連、さらには在日外国人などに対しても、聞くに堪えないような侮蔑語を平気で口にする。我々の前でもそうですからね。これにはもちろん理由があって、警察では内部の研修や勉強会、上司からの訓示など、さまざまな機会を通じて、警察官に市民運動やマイノリティの団体、在日外国人などを『社会の敵』とみなす教育が徹底的に行われるからです。その結果、警察官たちには、彼らに対する憎悪、差別意識が植え付けられていく。軍隊ではよく、敵国の人間を自分たちとまったくちがう下等な生物扱いをして兵隊の戦意を煽るといいますが、それとまったく同じやり方ですね」
  ところがその“警察推薦専用雑誌”の最新号、2016年11月号を調べてみると、とんでもない人物が寄稿していることがわかった。同号は「どうする沖縄 米軍基地の今後」という特集を組んでいるのだが、あの恵隆之介氏が寄稿しているのだ。恵氏といえば、沖縄出身のジャーナリストを自称しているが、元海上自衛隊で基地反対派に“デマ攻撃”を仕掛けてきた人物。たとえば、先の沖縄県知事選では“翁長氏の娘は北京大学に留学”“その娘の婿は中国太子党出身”などとメディアで語っていたが、当時、翁長氏の娘は「埼玉の小さな大学」におり、未婚だった。
 しかも、今回の機動隊による「土人」「シナ人」差別発言についても、恵氏はFacebookでこんな投稿をしていた。〈昨年、翁長知事は国連人権委員会で「沖縄人は先住民、自決権を尊重せよ」と自己差別的発言をしました。要するに自らを一種の「土人」とアピールしたのです。今度は大阪府警の機動隊員が基地反対派左翼に「土人」と発言しただけで「差別」ですって?〉「土人」の意味を強引にすり替えることで、かえって自身の差別意識をさらけ出している恵氏だが、恐ろしいのは、警察推薦の雑誌がこんなトンデモな言論を放つ人間を堂々と起用していることだろう。もちろん内容も推して知るべしで、くだんのFacebookで恵氏は「BAN」に書いた記事をこう紹介している。
〈私は幸運にも本日発売の全国警察官雑誌「BAN」沖縄特集にその実態を書きました。要するに恩知らずの左翼をグサリと批判しました。沖縄に派遣されて基地反対派に罵声を浴びせられながらも必死に国家秩序維持に頑張る警察官諸兄に大きなエールとなると確信します。〉恵氏の文章が警察官の沖縄差別、基地反対派への憎悪を煽ることになるのは確実だが、「BAN」のこうした偏向記事は同号だけの話ではない。バックナンバーを見てみると、執筆者や登場人物には、極右、ヘイト言論人がずらり。そのラインナップは「正論」(産経新聞社)や「WiLL」(ワック)と同じ、いや、「ジャパニズム」(青林堂)レベの“ネトウヨ雑誌”かと見紛うほどなのだ。

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昭和56年3月『赤旗日曜版』
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2013年10月 『戦後日本の闇を動かした在日人脈』宝島社