1913年8月 『沖縄毎日新聞』襄哉(末吉安恭)譯「怪亊異聞消夏録」偶清人觀奕道人筆記消夏録を読みたるに載する所幾多の怪亊異聞、消夏の読物として、一寸面白ければ、茲に其内より選び抜きて譯載することとしつ、読者幸に一読を賜へ・・・・・
■中国怪奇小説集 閲微草堂筆記(清) 岡本綺堂 「わたくしは最後に『閲微草堂筆記』を受持つことになりましたが、これは前の『子不語』にまさる大物で、作者は観奕道人と署名してありますが、(略)号を暁嵐といい、乾隆時代の進士で、協弁大学士に進み、官選の四庫全書を作る時には編集総裁に挙げられ、学者として、詩人として知られて居ります。死して文達公と諡されましたので、普通に紀文達とも申します。
 この著作は一度に脱稿したものではなく、最初に『鎖夏録』六巻を編み、次に『如是我聞』四巻、次に『槐西雑誌』四巻、次に『姑妄聴之』四巻、『陽続録』六巻を編み、あわせて二十四巻に及んだものを集成して、『閲微草堂筆記』の名を冠らせたのでありまして、実に一千二百八十二種の奇事異聞を蒐録してあるのですから、とても一朝一夕に説き尽くされるわけのものではありません
■15世紀に書かれた漢文小説の短編集「金鰲新話」の中の「李生窺墻傳」のヒロインも、パンソリで有名な「春香傳」のヒロインも、具体的な現実との対決を躊躇しない、どんな困難にもめげないすばらしく強い女性として描かれている。→「朝鮮の古い物語に描かれた女性像(上)/朴※(※=王偏に旬)愛」




1913年6月 『沖縄毎日新聞』襄哉(末吉安恭)譯「支那小説 寒徹骨」
■2000年7月15日~16日『沖縄タイムス』小玉正任「柳蔭春在此」
「柳春蔭」を解くカギとなった資料は『中国通俗小説総目提要』(江蘇省社会科学院<明清小説研究中心・文学研究所>編、中国文聯出版公司発行、1990年)の中の『人中画』という小説集の中の「寒徹骨」という小説である。この小説の主要人物が柳春蔭である。
null1997年5月、小玉正任氏と新城栄徳。小玉正任『史料が語る琉球と沖縄』毎日新聞社にサインしてもらった後に撮る。


2016年9月13日『琉球新報』