東京都のフリーカメラマン戸澤裕司さん(48)が、粟国島出身で2005年に亡くなった仲里チヨさんに20年近く寄り添った写真展「カジマヤー(風車祝い)~島人をめぐる断章~」を5日まで那覇市民ギャラリーで開いている=写真。チヨさんのカジマヤー(97歳のお祝い)から死、風葬、洗骨を経て夫と同じ厨子(ずし)甕(がめ)に入るまで撮影した54点を展示。「洗骨の儀式を撮影し、これが死との正しい向き合い方だと思った。失われつつある風習を感じてほしい」と話している。1980年代、雑誌の取材で来県した戸澤さんがチヨさんと同居する7男正雄さん(65)と知り合い、家を訪ねるほど親しくなった。作品は、那覇市内の狭小なバラック屋で2人を撮影した90年ごろの写真で始まり、カジマヤー祝い、粟国への40年ぶりの帰島、粟国での葬式、風葬、洗骨の儀式と時系列に並んでいる。正雄さんに信頼され、葬式、洗骨に招かれた戸澤さんだが「撮影するのは腰がひけたが、逆に島の人たちに、記録してほしいと背中を押された」という。撮影時は東日本大震災の取材直後で、精神的にもつらかったが「親族が生前と同じように骨をなでるのを見て救われた気がした。本来の人間の最期だ」と感じたという。
2013年5月1日『沖縄タイムス』
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2013年4月30日

写真左から大城弘明氏、国吉和夫氏、戸澤裕司氏



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2007年5月 戸澤裕司『旅する作家 五木寛之』講談社

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写真左からレストラン宝楽でー仲里正雄氏、與那城健一氏、小渡幸信氏、戸澤裕司氏、新城栄徳


おくなわプロジェクト推進協議会・沖縄タイムス主催「ふるさと元気応援企画」の一環として、2015年2月13日~15日タイムスビルで開かれる「沖縄の奥、島の奥 おくなわの観光。物産と芸能フェアー粟国。渡名喜・南大東・北大東・多良間」



渡口彦邦氏、小渡幸信・沖縄海塩研究所所長①、新城栄徳

 ①『沖縄タイムス』2018-10-6〇小渡幸信さん(おど・こうしん=沖縄海塩研究所代表、沖縄ミネラル研究所取締役)3日午後10時35分、病気のため沖縄市内の病院で死去、80歳。サイパン生まれ。自宅は読谷村瀬名波926の5。