じのん天久店長がブログに「当店の歴史」を書いている。それによると、1982年2月、照屋全芳氏が浦添市西原に新刊書店「ロマン書房」をオープンした。その年の夏、現在の場所が空き店舗になったので移転してきた。だが新刊書だけではスペースがありすぎ古本も扱うことになった。先ず古本の本場・東京へ向う。そして東京で球陽書房を営む西平守良さんと交渉。照屋氏と西平さんは同郷(今帰仁)、当時2代目として球陽書房を切り盛りしていた西平守次さんとは誕生日が同年同月ということもあって意気投合。以後、東京の古書市場から古本が大量に沖縄のロマン書房へコンテナで運ばれた。

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左から新城栄徳、平良美十利さん、照屋全芳氏




1985年8月 沖縄の雑誌『青い海』144号 照屋全芳「短編小説シリーズ(16)自分がうるさい」



 沖縄タイムス[訃報]照屋全芳さん 元ロマン書房店主 2020年5月27日 05:00 照屋全芳さん(てるや・ぜんぽう=元ロマン書房店主)12日午前9時ごろ、大動脈瘤(りゅう)解離のため愛知県春日井市で死去、67歳。今帰仁村出身。 1981年にロマン書房を創業。当時としては斬新な手法で県内の出版業界をけん引したが、97年に倒産。経営を離れ、近年は愛知県に居住していた。



緑林古書目録

2003年7月12日『沖縄タイムス』新城栄徳「うちなー 書の森 人の網①」
「大宅壮一と沖縄」を話題に歓談
私は1971年の初め、西平守晴主宰する大阪・沖縄関係資料室で本格的に資料収集に取り組んだ。そのときの手引きが沖縄タイムス紙上に連載された崎原恒新「沖縄地方文学史」と新城安善「郷土のドギュメントを探る」で、それは知的好奇心を十分に満足させるものであった。以来、大阪・中之島図書館で新聞のマイクロフィルムや雑誌から「ウチナー」に関連する記事、広告を抜き出すことが習慣になった。

そこから分かったことを88年4月、緑林堂『琉球弧文献目録』6号に諸見里朝鴻、佐々木笑受郎、宮田倉太の顔写真を付けて「沖縄出版文化史ノート(戦前篇)」として、6月に『新沖縄文学』76号に「近代沖縄の新聞人群像」として発表した。これらを基に活字文化と人物を主にして話を展開していきたい。

資料室の西平守晴さんは石垣出身でいとこに西平守栄南西印刷社長がいたので印刷所に団体記念誌、機関紙・誌などをもらいに行った。その同郷の津野創一氏の『青い海』創刊に私も参加した。経緯については『沖縄を深く知る事典』に記してあるので割愛する。私は84年に『琉文手帖』で、「文人・末吉麦門冬」を特集した。86年、石垣市の旧家に嫁いでいる麦門冬の娘・石垣初枝さんの誘いをうけ初めて八重山に遊ぶ。この時は上江洲儀正氏がいろいろと案内してくれ竹富島まで行った。


左から石垣繁氏、比嘉政夫氏、武石和実氏