小野正路数十年前、那覇市史の照屋正賢氏から田山花袋『日本名勝地誌ー琉球之部』博文館(1901年12月)の凡例に「附録に載せたる歴史概説、及び言語は小野正路氏編纂の琉球紀要に負う所多し。付記して以て拠る所を明かす」という記述を教えられた。小野正路は兵庫県出身、1894年2月沖縄県師範学校教諭。1899年10月『琉球教育』第46号に「士気に就きて」の文章がある。これは小野が大分の師範学校教諭兼附属主事のとき書いたものの転載という。のちに広島県第三中学校校長に就任。