慶世村恒任 きよむら-こうにん
1891-1929 大正-昭和時代前期の郷土史家。
明治24年4月21日生まれ。郷里の沖縄県宮古島で代用教員をつとめるかたわら研究をすすめ,昭和2年宮古のはじめての通史「宮古史伝」を刊行した。昭和4年1月19日死去。39歳。沖縄師範中退。著作はほかに「宮古五偉人伝」「宮古民謡集」など。 →コトバンク

1914(大正3)年
10月8日 『琉球新報』清村泉水「宮古女性史ー按司時代以前の女」①
10月11日 『琉球新報』清村泉水「宮古女性史ー戦国時代の女」②
10月12日 『琉球新報』清村泉水「宮古女性史ー在番時代の女」③
10月14日 『琉球新報』清村泉水「宮古女性史ー明治時代の女」④
10月20日 『琉球新報』清村泉水「宮古女性史ー過渡時代」⑤
10月22日 『琉球新報』清村泉水「宮古女性史ー自由時代」⑤ママ

1927年2月 慶世村恒任『宮古史伝』南島史蹟保存会


1927年12月 慶世村恒任『註釈曲譜附 宮古民謡集 第一輯』南島史蹟保存会

1935年6月 慶世村恒任『宮古史伝 復刻版』須藤利一
1955年11月 慶世村恒任『宮古史伝 復刻版』伊志嶺賢二 
○比嘉春潮「序ー宮古史伝は既に二十年来、私の書棚に備えられて研究上すこぶるその恩恵を蒙むり、たびたび学友に示して愛蔵を誇った書の一つである。この書の初版は昭和二年(1927)であるが、数年を経て私は銀座の古書展で初めてこれを発見した。全く偶然で大きな喜びであった。(略)宮古史伝を読む毎に私は沖縄一千年史を連想する。博覧強記の真境名氏があらゆる文献を渉猟し読破して、一千年に亘る資料を胸中に収め、これに序列を与え達意な筆に載せたのがあの沖縄一千年史であらう。研究者はこれを一種の歴史辞典として利用することが出来る。宮古史伝についても同様のことが言へる。(略)この書はたしか昭和十七年の春、須藤利一氏の南島発行所によって台北の吉田書店から僅小部数ながら再版が出て、同好の士に頒けられたと覚えている。

1976年10月 慶世村恒任『宮古史伝 復刻版』吉村玄得

1995年2月 『沖縄タイムス』仲宗根将二「人物列伝 沖縄言論の百年 慶世村恒任」