2016年3月25日 沖縄県立博物館・美術館「那覇市文化協会 第24回 あけもどろ総合文化祭 琉球王朝禮楽・空手文化」
~王朝禮楽部会演奏 山内盛彬 生誕126年~

王府おもろ 安仁屋眞昭□「おもろさうし」は琉球王府で編纂された古歌謡集である。内容は、開闢神話から琉球王朝の祭政一致時代の祝詞をはじめ、天体讃歌、英雄賛歌、歴史的事象、航海安全の祈り等を含む叙事詩である。殆どの「おもろ」に節名が付いていて、かっては、メロディを持ち謡われていた。大和の万葉集も謡われていた歌もあったといわれているが、編纂の時にはメロディの記載はなく(曲の記録方法が確立していなかったのであろう)歌詞だけの記録集になった。「おもろさうし」メロディもほとんど伝わっていないが、王朝の儀式・祭礼「おもろ」のうち、五曲が伝承されているだけである。王府に「神歌主取」(オモロ ヌシドゥイ)という役職を置き、「おもろさうし」の管理と儀式・祭礼の時、「オモロ」を謡う任務とした。安仁屋家が代々世襲で「神歌主取」を務め、明治の初め琉球王朝廃朝の時まで続いた。初代は1616年生まれの安仁屋親雲上で最後の「おもろ主取」は1837年生まれの安仁屋眞刈(~1916年)である。「王府おもろ」として伝承されている五曲の「オモロ」は、大正元年に安仁屋眞刈から山内盛彬(1890年~1986年)に伝授され、1978年に山内翁から私・安仁屋眞昭(安仁屋眞刈は曾祖父)に伝授されて以来「おもろ」紹介に努めているところである。


首里クェーナ

山内盛彬 作曲「ひやみかち節」「屋嘉節」琴演奏と歌 山内貴祐


安仁屋眞昭・琉球王朝禮楽部会長(右)、新城栄徳
2016年3月 山口栄鉄『英人バジル・ホールと大琉球』不二出版□まだ舞台の上にいる私(山口栄鉄)の前に、旧琉球王朝時代の正装、真っ白いあごひげ姿の安仁屋眞昭さんが現れました。私の親友で、琉球国の聖典おもろさうしの伝承者第15代目の安仁屋さんの出現に一瞬驚き、また感涙を抑えんと懸命の私に、安仁屋タンメーは、講演会出席の皆さんに、おもろの正式唱法を紹介したいと申し出たのです。(略)私がおもろさうしの発見者がほかでもない、キャプテン・ホールのお孫さんのバジル・ホール・チェンバレンだとの説明に納得したようでした。(とまりんフェスタ 2012年9月)


空手文化部会空手演武小論文

開式のあいさつをする與儀清春・空手文化部会長

本部御殿手/上地流


劉衛流 / 剛柔流


小林流

小林流、剛柔流、劉衛流、上地流、本部御殿手