検索で「自動車症候群、 それは車原病である」とある。私は最近、バイクも弟に譲って出来るだけバス・モノレールを利用するか、歩くようにしている。運転免許証更新連絡書が来た。那覇から豊見城に免許センターが移転と連絡書にはあるが、地図も省略されてわからない。本日バスを当てずっぽうで載り、山川橋で適当に降りた。ウフィ橋を渡ると「宇平橋碑」「軽便鉄道山川駅」があった。方向も分からぬまま歩くと時間が迫ってきた。武富からタクシー、1000円もかかった。手数料3,900円払い講習を受けた。平成23年の交通事故による死亡者は41人、重傷者は671人、今年は死亡者36人、重傷者は622人と講師が説明していたが、人一人の命は地球より重いが死刑制度と相俟って絵空事としか思えない。那覇署巡査部長が酒気帯び運転するご時世か「飲酒運転」の法令についても説明していた。2004年4月『琉球新報』に「飲酒運転・罰金総額 昨年1年間、沖縄県民が支払ったのは16億円」とあった。免許証を受け取ってみると本籍欄が無くなっている。帰りは近くの沖縄アウトレットモール、戸田書店をのぞいた。そこからバスにのりバスセンターまで400円。(2012-12-12記)

2011年11月28日の『琉球新報』に桜井国俊沖大教授が時評2011で「日本社会は、未曽有の原発震災を経験したにもかかわらず、原発なしでは立ち行かないという経済界の化石化した思考によって、政府もマスコミもそして国民も、再度マインドコントロールされつつある。たとえ原発事故がなくとも、数万年単位の管理を必要とする高レベル放射性廃棄物の処分場をどこにも作ることができないままだと未来世代に対する犯罪を、これ以上続けるわけにはいかない。(略)沖縄も、気候変動についてバックキャスティングの発想が求められる。沖縄の温室効果ガス排出源の構成は他県と異なる。主たる排出源は産業部門ではなく、運輸部門、民生業務部門、民生家庭部門である。一言で言えば、超クルマ社会であること、クーラーなどによる電気消費量が大きいことが、沖縄における排出量増加の主たる原因である。(略)脱クルマ社会の実現に向け着実な前進が必要だ」とある。今沖縄も選挙の最中であるが、新聞は県内も自公が優勢と謂う。沖縄もこれで完全に日本国民の一員になったようである。が、これから「辺野古移設」「原発再稼働」「消費税」[オスプレイ]が待っていて弱肉強食の時代が来る。(2012-12-12記)





家の近くの「中之橋」周辺(2016-8-9夕方)車で溢れている


1982年1月 小林直司/渡辺勲蔵『車原病ークルマ社会の健康診断』三一書房

しんぶん赤旗 2016年9月13日
<潮流>1899年9月13日、ニューヨークの街頭で…
 1899年9月13日、ニューヨークの街頭で不動産業者ヘンリー・ヘイル・ブリスにタクシーが衝突。翌日死亡しました。米国初の自動車による死亡事故といわれます
▼「初」を客観的に証明することは困難なので、この場合も「といわれる」としか言えません。ただ、100年後に交通安全を願う追悼の銘板が現場に設置されたと伝わることからすると、歴史的な出来事だったようです
▼全日本交通安全協会によると、交通事故死者数(事故後24時間以内)は昨年4117人。最多だった1970年の1万6765人と比べれば4分の1ですが、人の命は何より重い。突然命を奪われる事故の悲惨さに変わりはありません
▼いま自動車業界は自動運転車の開発を競っています。レーダーやカメラ、GPSを使い、機械が正確、安全に走行させるという技術です。2020年ごろの実用化をめざしています
▼技術の発展は人の生活を変えます。往々にして法や規範はそれに遅れがちです。ブリスの死亡事故を起こした運転手は殺人罪に問われたものの無罪になったとか。車が人を死に至らしめることがあるという前提で法がつくられていなかったためでしょう
▼自動運転は本当に安全なのか。三菱自動車とスズキの燃費不正、フォルクスワーゲンの排ガス不正は、メーカーが無条件に信頼できる存在ではないことを示しました。公道を走るようになったとして事故時の責任はどうなるのか。技術は人を幸せにすべきもの。社会のルールづくりが問われます。







2001(社)自動車工業振興会「日本自動車技術発達史」