粟国名所の洞寺のことは末吉門冬も随筆で、「昔一人の僧が、この島に漂着し、件の洞中に自然に削り立った仏像のような、三箇の岩石を発見した。僧はこれを以て、弥陀・薬師・観音だと信じ供養し、自らもこの窟内に寓った」と『土俗と伝説』(1919年)に紹介している。1905年3月、粟国島に来島した菊池幽芳はその紀行文に「平常口にするところのものは即ち蘇鉄の幹より製せる粗悪の澱粉 (略)内地にては犬も食わぬ食物なり」と記し、大阪の乞食のほうが贅沢だという。しかし、島は年中暖かい。今は東京、ニューヨークといった都会の方がホームレスで溢れ、しかも凍てつく冬もある。
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洞寺1967

洞寺2014-8

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洞寺1997
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洞寺1997







洞寺2014-8




1976年4月 下謝名松栄『島の自然と鍾乳洞』新星図書(仲程正吉)






風連鍾乳洞は大分市から国道10号線を37km南、臼杵市野津町泊にあり、大正15年の発見された国指定の天然記念物です。
洞の奥行きは500m、閉塞型の鍾乳洞で外気の侵入が少なく、風化作用されなかったため、記念物は光沢がよく、均整のとれた最も美しい形で成長し、純白に近いのが特色です。最後の広場は面積15aもあり、洞内最大の記念物、競秀峰は、高さが10m、まわりが16mで、その美観の美しさは(元)日本ケイビング協会長(愛媛大学助教授)山内浩先生より日本で一番美しい記念物であり、代表的な鍾乳洞であると折紙がつけられました。(風連鍾乳洞観光協会)

あぶくま洞は、およそ8,000万年という歳月をかけて創られた大自然の造形美。
全長約600mの洞内は、天井から大きく下がる鍾乳石や床下からタケノコのように堆積してできる石筍(せきじゅん)など千変万化の神秘の世界が続いていますしたたり落ちる地下水が自らの溶食作用によって創りあげる様々な造形美にはそれぞれに名前が付けられ訪れる人を魅了します。三層に分かれる洞内で最大のホール「滝根御殿」では、クリスタルカーテンやボックスワーク、シールド、洞穴サンゴなど、ここでしか見ることのできない貴重な鍾乳石を間近に鑑賞することができます。また、竜宮殿や月の世界、樹氷、クリスマスツリー、石化の樹林など、見る人を感動させてやまない大自然の神秘が続いています。(福島県 田村市)